宙を舞い、激しく地面に叩きつけられた牧野任祐。ヘリで搬送も「骨折などの外傷なし」とチームが報告。一方で進化を見せていた車体は新調が必要か
スーパーフォーミュラ第7戦もてぎの1周目に大クラッシュを喫した牧野任祐。DOCOMO TEAM DANDELION RACINGによると、牧野は検査の結果、異常は認められなかったという。
モビリティリゾートもてぎで行なわれたスーパーフォーミュラ第7戦では、1周目に大きなクラッシュが発生した。その中で激しく地面にマシンが叩きつけられた牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は、検査の結果異常は認められなかったという。
アクシデントはスタート直後の2コーナー立ち上がりで起こった。リアム・ローソン(TEAM MUGEN)のマシンがスピン状態に陥り、それを避けようとした後続のマシンがこれに激しく接触。関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のマシンに追突した牧野は宙を舞い、空中で回転した後に地面に激突。その後ガードレールにぶつかって止まった。
この事故に巻き込まれた関口や松下信治(B-Max Racing Team)はすぐにマシンから降りたものの、牧野がマシンから降りる様子は中継映像では捉えられておらず、その容態が心配された。
事故直後は無線からの応答がなくチームも心配していたようだが、牧野は自らマシンから降りようとするなど、身体は動かしていた様子。その一方で背中の痛みを訴えていたが、検査では異常が認められず。ただ、念のため病院で一夜を過ごして退院する見込みのようだ。
チームの担当者は次のように語る。
「念のためドクターヘリで病院に向かい検査しましたが、外傷もなく、内臓も骨も問題なしということでした。ただあれだけの衝撃だったので、安静にした方が良いだろうということで、今日は安静にさせて明日迎えに行きます」
牧野の身体に大きな怪我がなかったことは幸いだが、牧野とチームが試行錯誤を続けながら仕上げていき、後半戦からトップを争えるポテンシャルに進化していたマシンは大きなダメージを受けてしまった。
DOCOMO TEAM DANDELION RACINGと牧野は、新車両のSF23が導入された今季序盤は苦しいレースが続いていた。しかし6月の富士テストでの様々な取り組みも奏功し、第6戦富士ではポールポジションから2位。今回のもてぎ戦もフリー走行や予選で好タイムをマークするなど、上り調子であった。
モノコックは精密な工業製品であるがゆえに、その個体ごとのほんのわずかな差が、セットアップで大きな影響を与えることもままあるが、チームの担当者曰く、モノコックは新しいものに交換する可能性が高いという。
「エンジンなどの重量物を背負ったマシンがあれだけ飛んで着地していますからね。詳しく見てみないと分かりませんが、エンジンの接合部などは相当ダメージを受けているようなので、できればこのまま(同じ車体を)使いたくないですね」
なお、スーパーフォーミュラは幸いにもここから2ヵ月のインターバルが空くが、牧野は1週間後にスーパーGTの鈴鹿戦を控えている。このレースに牧野が出場できるかどうかは、今後の経過観察次第となりそうだ。
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