3連覇に向け是が非でも勝ちたい野尻。ローソン、太田らの追撃を抑えられるのか?|SF第7戦:決勝前フリー走行のラップタイム推移
スーパーフォーミュラ第7戦もてぎの決勝レースが目前に迫っている。決勝前に行なわれた30分間のフリー走行から、グリッド上位のドライバーのラップタイム推移をチェック。
モビリティリゾートもてぎを舞台とするスーパーフォーミュラ第7戦は、まもなく決勝レースのスタート時刻を迎える。午前中には30分間のフリー走行が行なわれ、各チームが決勝に向けたセットアップの確認などを行なった。
今回はその中で、決勝フロントロウとセカンドロウにつける4人のドライバー、野尻智紀(TEAM MUGEN)、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、リアム・ローソン(TEAM MUGEN)、大湯都史樹(TGM Grand Prix)に、タイトルを争う予選8番手の宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)を含めた計5名のラップタイム推移をグラフ化。各車燃料搭載量も不明でそれぞれプログラムも異なり、さらに周回数も限られていた。そのため、このフリー走行のペースがそのまま決勝レースのペースに直結するとは限らないが、レースの行方を予想する上でのひとつの要素にはなるはずだ。
上のグラフは紺が野尻、オレンジがローソン、赤が太田、ピンクが大湯、緑が宮田となっている。1回目のコースインでは、各車4〜6周ほど連続で周回。軒並み1分35秒台後半〜1分36秒前半のタイムで走った。
大湯だけ1分36秒台後半までペースを落としているのは気になるが、2回目のコースインでは3周続けて1分36秒3でまとめている。
大湯は開幕当初、予選の速さとは裏腹にレースペースが課題に挙げられていた。それもシーズンが進むにつれて改善傾向にあると言われるが、第5戦SUGOではフロア破損により早々に戦線離脱、第6戦富士は負傷欠場となっているため、いかんせん大湯とTGM Grand Prix53号車のレースでのポテンシャルを確認する機会が限られている。予選後の大湯の話によると、今回のレース向けセットアップに関しては可もなく不可もなく、まずまずといった感触があるようだ。
ローソン、太田、宮田は2度目のコースインでも1分36秒台前半のタイムを安定して刻んでフリー走行を終えている一方、野尻は2度目のコースインで2周続けて1分35秒台のタイムをマークした後、一気に1分36秒8までタイムを落とし、そこからペースが戻らないまま5周を走ってチェッカーを受けている。これが意味するものは何なのか? 野尻がどんなメニューをこなしていたかは不明だが、気になるところだ。
現在ランキング3番手につける野尻にとっては、ライバルの宮田、ローソンに対して20点のビハインドを背負っているため、今回のレースが是が非でも勝ちたいはず。ただレースに向けては「(決勝になり)ペースが落ちると、クルマが素で持っている悪い部分が出てきそうなので、明日は抜本的な対策も必要になる」とも話していた。グラフで見えるペースの落ち込みは、その“悪い部分”が出ている証なのか、それとも“抜本的な対策”の成果をチェックしていたのか? その答えは、15時からスタートする決勝レースで明らかになるはずだ。
なお宮田はグリッド位置は後方ながら、フリー走行でのペースは前述の通り上位グリッドの各車と遜色なく、決勝での走りには注目しておくべきだろう。またグラフ化はしていないものの、予選7番手の平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)も、まずまずのペースを刻んでいた。
もてぎはオーバーテイクが容易ではないため、後方からレースペースの良さを生かすには、ライバルより先んじてピットインしてフレッシュタイヤでマージンを稼ぐ“アンダーカット”狙いの戦法か、コース上に長くステイアウトして“オーバーカット”を狙うか……いずれにしても、フリーエアで走ることができる周回を長く取る戦略が必要があるだろう。
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