毎年のように悪天候に見舞われるスーパーフォーミュラのオートポリス戦……開催時期の変更を提案する声も

天候不良により途中終了に終わったスーパーフォーミュラ第3戦を受け、ドライバーからはオートポリスラウンドの開催時期を変更した方が良いのではという声があがっている。

毎年のように悪天候に見舞われるスーパーフォーミュラのオートポリス戦……開催時期の変更を提案する声も

 2021年のスーパーフォーミュラ第3戦オートポリスは、週末を通して悪天候に見舞われた。予選では、雨の影響でコース上にできた“川”に乗ってスピン、クラッシュするドライバーが続出し、赤旗が4度も掲出。決勝も雨と濃霧の影響でレース序盤で赤旗中断となったが結局再開されず、本来42周が予定されていたレースは11周終了時の順位で結果が確定する形となった。

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 オートポリス戦がこのような状況に見舞われるのは今に始まったことではない。2018年大会は天候回復が見込めないことから決勝が中止に。2019年大会も天候不良の影響で土曜日の予選が決勝日に順延となるなど、過去4シーズンで3度も天候絡みのイレギュラーが発生しているのだ。

 TCS NAKAJIMA RACINGの山本尚貴は予選後のインタビューで、オートポリスはコースレイアウトの特性上、コースに川が出来やすいことが問題であるとして、物理的に難しい部分もあるが、なんとかして改善していかなければいけないと語った。

「少しでも水が増えると途端に走れなくなってしまいます」

「それはタイヤの特性もあると思います。排水性能がもう少し改善されると、少しは走れるかなと思います。雨量が1mmくらいじゃないと走れない、2mmや3mmになると走れない、となってしまうと、興行としても成り立たなくなってしまいます。他のカテゴリーだとタイヤの幅も狭いし、車高も高いから走れてしまうんですが、SFは車高も低いしタイヤも太いんで、難しいですよね」

「ストレート上は走れるんですけど、レイアウト上かなり勾配がついてるので、100Rの入口やヘアピンに行く前の右コーナーなど、川ができてしまう部分もある。その川で滑って、みんな飛んでいってしまっています。川さえなければ、もう少し雨量が増えても走れると思います」

「競技長はスリットを入れたりと、水捌けを良くしようと取り組んでくれてはいますが、それだけでは改善できないくらい急勾配なんで、川ができてしまう。物理的に無理なところもありますが、ちょっともったいないので、なんとかして欲しいですし、しなきゃいけないと思います」

 carenex TEAM IMPULの平川亮もその山本の意見に同意したが、それに加えて例年5月頃に行なわれているオートポリス戦の開催時期を変更することもひとつの策だと語った。奇しくも昨年の大会は新型コロナの影響で11月に開催されたが、悪天候に見舞われることなくレースウィークを終えた。

「SUGOもかつてはかなり水はけの悪いコースでした。雨が降ると大きな水たまりがあちこちにできていました」

 平川はmotorsport.comにそう語った。

「しかしコース上に小さな溝を掘ることで改善されました。2年前に(SUGOで)スーパーGTが開催された時、ウエットレースでしたが問題はありませんでした。ただここ(オートポリス)では毎回大きな問題が起こっているので、改善が必要だと思います」

「スケジュールを変更するという方法もあると思います。5月の九州は雨が多いので、毎年のように雨に見舞われます。時期を変えれば問題なくなるでしょう。昨年は素晴らしい天気に恵まれましたしね」

 ポイントリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN)も、開催時期を変更するべきだと考えているひとりだ。野尻は、自分たちが満足なレースをできないこと以上に、レースを楽しみにしているファンをガッカリさせてしまうことが残念だと語った。

「今週はこういうコンディションになることは予想されていたので、こればっかりは仕方がないところもありますが、楽しみにしてくださったファンの皆さんが『半分しかレースを見られなかかったな』と思ってしまうことが、僕たちレースをしている側の人間としては一番残念なことかなと思います」

「九州にお住まいで、オートポリスしか来られないという方もいると思うので、せっかくの年に1回の楽しみを奪ってしまうことにもなりかねません。自分のことよりもそういったことが気になりますね」

「開催時期を再検討して、晴れる確率が高い時に(開催する)というのも考えていくべきだと思います。選手も含めて提案をしながら、日本のモータースポーツをより良い方向にしていければと思います」

 

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