富士テストの最終セッション4は8号車NSX-GTが最速、ホンダ勢とトヨタ勢が上位分け合う
2020年のスーパーGT富士公式テストの最終セッションではホンダNSX-GTとトヨタ GR Supraが上位を独占する結果となった。
富士スピードウェイで開催された2020スーパーGT公式テストの最終のセッション4はGT500クラスが#8 ARTA NSX-GT、GT300クラスが#61 SUBARU BRZ R&D SPORTがトップタイムを記録した。
午前中のセッション3は雨模様となったが、14時20分からのセッション4は雨は止んだものの路面上は完全に乾き切っていない状態。各車様子を見ながらのコースインとなった。
そこで#31 TOYOTA GR Supra PRIUS PHV apr GTがトヨペット100Rでクラッシュ。すぐに赤旗が出された。ドライブしていた中山友貴は自力でマシンを降り無事だったが、マシン後方部を大きく破損してしまった。
31号車の回収を終えてセッションが再開されるが、今度は#55 ARTA NSX GT3がADVANコーナー手前でサスペンショントラブルのためストップ。2度目の赤旗中断となった。
本来、セッション序盤にフルコースイエロー(FCY)とセーフティカー(SC)の訓練が予定されていたが、2度の赤旗によりセッションの最後に回されることとなった。
14時49分にセッションが再開されると、路面はほぼドライコンディションとなり、各車ともにタイムを更新していく。その中でGT500はホンダ勢とトヨタ勢が積極的にタイムを更新していった。
開始から1時間のところで#14 WAKO’S 4CR GR Supraの坪井翔が1分28秒902を記録し、このセッションで初めて1分28秒台を記録したが、それを上回ったのが初日にトップタイムを叩き出し注目を集めた#100 RAYBRIG NSX-GTの牧野任祐。1分28秒282をマークしトップに躍り出た。そこに#16 RedBull MOTUL MUGEN NSX-GTの笹原右京が1分28秒481で2番手につけた。
このまま100号車がセッション4でもトップで終えるのかと思われたが、残り20分を切ったところで#37 KeePer TOM’S GR Supraの平川亮が1分28秒192を記録し逆転。これに対しセッション終了間際になって8号車の野尻智紀が0.133秒上回る1分28秒059をマーク。最後の最後でトップに躍り出た。
16時20分になったところでタイム計測は終了となりFCYとSCの訓練が行なわれたが、その際に#244 たかのこの湯 RC F GT3と#12 カルソニック IMPUL GT-Rがコース脇でマシンを止めた。両車とも何らかのトラブルが出たと思われる。
16時40分すぎにSC訓練が終了したところでチェッカーフラッグが出されセッション4終了となった。
GT500クラスは8号車がトップ、2番手に37号車、3番手に100号車が続き、4番手以降もホンダNSX-GTとトヨタGR Supraが交互につける結果となった。日産勢は最終セッションで上位に食い込めず、#23 MOTUL AUTECH GT-Rの9番手が最上位となった。
GT300クラスは午前に引き続きダンロップタイヤ勢が好調な走りを見せ、61号車が1分37秒379でトップ。2番手に#11 GAINER TANAX GT-R、3番手に#4 グッドスマイル初音ミクAMGがつけた。
これで2日間に渡って行なわれた公式テストは終了。いよいよ7月18日~19日にシーズン開幕を迎えることとなる。
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