ニッポンのレースを取材して……“考えさせられた”瞬間。motorsport.comの「もう一度読んで欲しい2024年の記事」
motorsport.comが2024年に制作した国内カテゴリー関連の記事の中から、独断と偏見でおすすめ記事をピックアップ。いくつかのテーマに分けて紹介する。
写真:: Masahide Kamio
motorsport.com日本版では2024年も国内外様々なニュースを配信したが、その中でも国内カテゴリーの取材を通して印象に残ったニュースをピックアップ。あくまで“独断と偏見”で、4つのテーマに分けて紹介する。
1. 女性ドライバーの未来
写真: Masahide Kamio
2024年はJujuが日本人女性として初めてスーパーフォーミュラ参戦を果たしたり、女性限定カテゴリーのKYOJO CUPが盛況を見せたりと、国内でも女性ドライバーを取り巻く環境に大きな動きがあった1年と言える。それに伴い、女性ドライバーに関する様々な話題がフォーカスされた。
まずは、華奢な女性ドライバーが男性と比べて不利なのかどうかについて。これはJujuのスーパーフォーミュラ参戦発表時、父である野田英樹氏の発言を発端に火がついた議論だ。下記の記事では、体重の軽い女性ドライバーがスーパーフォーミュラを戦うにあたって考えられるプラス面、マイナス面について関係者への取材を基に整理している。
男女の性差による影響は「サンプル数が少ない」ことから判断が難しいという声もあるが、一方でモータースポーツ界を男女で分けることで、ゴルフ界のように男女別々の競技として発展させるべきだと考えているのはKYOJO CUP発起人の関谷正徳氏。彼がそう考える理由や、KYOJOに参戦する女性ドライバーの考えについてまとめたのがこちらだ。
2. レーシングドライバーとして母校に訪問する意味
写真: Masahide Kamio
2021年、2022年のスーパーフォーミュラチャンピオンである野尻智紀は、2023年のスーパーGT最終戦前に、地元の茨城県・筑西市で母校の生徒たちを前に講演を行なった。
生徒の中には野尻の同級生の子供もいたという、“地方あるある”な光景も印象的であった学校訪問。この際野尻に筑西市に関するインタビューを実施して2024年の年初に掲載したのだが、この際に語った「学校訪問を実施した理由」が非常に印象的だったのでご覧いただきたい。幼少期は決してキラキラした学校生活を送っていたわけではなかったという野尻らしい、愛に溢れた想いは必見だ。
3. 異色キャリアの男たち
写真: Masahide Kamio
2024年シーズンは、ふたりの異色のレーシングドライバーにスポットを当てた。
そのひとりが、ラジコン出身ドライバーの奥本隼士。ラジコンは実際のレースにも活きていると語る彼の言葉には、失礼ながら最初は耳を疑った。しかしながら話を聞いていくうちに、彼がカート経験のない状態からわずか数年でスバルのスーパーGTドライバーオーディションまで漕ぎ着けられたのは、ラジコンでの経験も無関係ではないことが伝わってきた。
もうひとりは2025年からホンダ育成ドライバーとしてF4に参戦する新原光太郎。彼は現役の東大生レーサーだ。ただ、良い意味で“東大生レーサー”っぽくないバチバチのファイター気質が伺えたりと、その肩書とのギャップも楽しんでいただきたい。
4. スーパーフォーミュラに“ガチャ”要素はあるのか
写真: Masahide Kamio
全車ワンメイクの車両で争われるスーパーフォーミュラは、「みんな同じクルマを使っているのでドライバーの腕だけの勝負だ」と言われたりもするが、これは正確ではない。実際にはチームによるマシンのセットアップ、整備もパフォーマンスを大きく左右するため、総合力が問われるカテゴリーだ。
そんな中でも実力あるドライバーが結果を出せないシーズンを送ったりすると浮上するのが、「モノコック(車体)の当たり外れが大きいのでは」という議論。ただ、実際はそういった“ガチャ”的要素に振り回されているというよりも、コンマ数ミリ単位の精度でパーツを組み上げ、想定通りのパフォーマンスを出すことに皆苦労している部分が大きい、という話も聞こえてくる。
それはつまりどういうことなのか? TEAM MUGENの一瀬俊浩エンジニア(当時)が解説してくれた。
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