電動SUVのエクストリームE、2024年に『水素燃料電池』バージョンの“エクストリームH”開始を計画
2021年にスタートした電動SUVによる新シリーズであるエクストリームE。彼らは2024年に水素燃料電池によるエクストリーム”H”を開始するプランを立てている。
写真:: Extreme E
2021年に開始された電動SUVによるレースシリーズであるエクストリームE。当初よりこのシリーズは気候変動による環境問題や男女格差などさまざまな社会的な問題に対する興味を喚起することを狙いに掲げてきた。
2019年にエクストリームEの概要が発表された際、創設者であるアレハンドロ・アガグは動力に水素を採用する意向を明かしており、その動きについては「気候問題との戦いにおいて、レースで新テクノロジーの可能性を示すという我々の使命の自然な進化」だとも語っていた。
そして2月中旬、アガグはエクストリームEに続くレースとして、その水素を動力源として採用した新カテゴリー、エクストリームHを2024年からスタートさせる計画を明らかにした
エクストリームHでは、現在行なわれているエクストリームEと同仕様のスパーク・レーシング・テクノロジー製シャシーを使用する。参戦チームはエクストリームEと同じ様に、カスタムメイドのドライブトレインを使用する事ができる。
エクストリームEは既にイベントにおける充電設備として水素パワーステーションを使用しているが、エクストリームHは直接水素を供給する形となる。なお初の水素燃料電池車によるレースシリーズ、という称号は「HYRAZE LEAGUE」に与えられる可能性も高い。同シリーズはHWAが発表したモノで、2023年の創設が予定されている。
アガグはエクストリームHの構想発表に際し、次のようにコメントを寄せた。
「現在のエクストリームEチームと共に、水素燃料電池を動力とするマシンをレースウィークに統合するベストな方法を今後数ヵ月以内に決定する。ふたつ独立したカテゴリー、水素への完全な移行、もしくは合同レースなどすべての選択肢が候補に上がっている」
「現存するエクストリームEのプラットフォームを使用することにより、我々は輸送や人材、オペレーションといった物を活用でき、必要とする資源を最小化することが可能となる。実質的には僅かな追加で、レースアクションを2倍にすることができるという意味だ」
2009年のF1王者で、現在エクストリームEにチームを参戦しているジェンソン・バトンは、この水素燃料電池車両のコンセプトに関して「より少ない影響でより多くのレースを行なうことができる」と、称賛するコメントを寄せた。
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