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SF第4戦オートポリス|波乱に次ぐ波乱となった公式予選は、野尻智紀が今季初PPを獲得

2020スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス。2度の赤旗中断があるなど大荒れとなった公式予選は野尻智紀(TEAM MUGEN)が今季初のポールポジションを獲得した。

野尻智紀 Tomoki Nojiri(TEAM MUGEN)

写真:: Masahide Kamio

 オートポリスで行なわれている2020全日本スーパーフォーミュラ選手権の第4戦。日曜日の午前に実施された公式予選では野尻智紀(TEAM MUGEN)が今季初ポールポジションを獲得し、ホンダ/M-TECエンジン勢がトップ3を独占した。

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 この日も朝から雲ひとつない晴天に恵まれたオートポリス。直前のサポートレースのスケジュールが押したこともあり、予定より5分遅れて予選が始まった。

 今回もQ1は2グループに分けられ、まずはA組からセッションがスタート。グリーンシグナルと同時に各車がコースインしていったのだが、松下信治(Buzz Racing with B-Max)がピットロードで止まってしまった。すぐにメカニックによってガレージに戻され、トラブルを解消してピットを後にしたが、残り4分を切ったところでのコースインとなり、チェック走行などができないままぶっつけ本番でアタックに向かうことになった。

 残り2分を切ったところで各車が続々とタイムアタックに入り、まずは牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が1分25秒619で、一発目のアタックからコースレコードを更新すると、昨日のフリー走行でトップタイムをマークした福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分25秒165を記録し、トップに躍り出た。

 その直後、中山雄一(carrozzeria Team KCMG)が最終コーナー手前のターン16でコントロールを乱しクラッシュ。コース上にマシンが止まってしまい赤旗中断となった。このタイミングで多くのマシンがタイムアタックを行なっていたのだが、特に松下は最終コーナーを立ち上がったところで赤旗が出され、そこで記録したベストタイムは無効となってしまった。

 残り時間が3分まで戻されてセッションが再開されると、クラッシュした中山とトップタイムを記録している福住を除く8台がコースインし再びタイムアタックを試みた。ここで速さをみせたのが前戦のSUGOで優勝したニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)だった。セクター2で全体ベストタイムを記録するなど、うまく1周をまとめ上げて1分24秒907をマーク。福住を上回りQ1A組トップ通過を果たした。2番手に福住、3番手に牧野が続いた。また松下も1分25秒908をマークし7番手でギリギリQ1を突破した。

 その一方で昨年のオートポリス勝者である関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は8番手で敗退。タチアナ・カルデロン(ThreeBond DragoCORSE)も9番手でQ2進出は叶わなかった。

 続くBグループも、セッション開始と同時にコースインし、チェックラップを行なうドライバーと、新品タイヤを装着してピットで待機するドライバーがいるなど戦略が二手に分かれたが、残り2分を切ったところで各車とも一斉にタイムアタックを始めた。

 まずは山本が1分25秒590をマークしたが、その直後にポイントリーダーである平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がターン16でクラッシュ。またしても赤旗中断となった。セクター2では全体ベストタイムを記録するなど、今回も速さをみせていた平川。痛恨のクラッシュに本人も悔しそうな仕草をみせていた。

 実は山本がタイムを出した後に大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が1分25秒423を記録していたのだが、これもA組の松下同様にコントロールラインを横切る直前に赤旗が出されたため、タイムは無効となってしまった。

 残り3分まで時間が戻されてセッションが再開されると、平川を除く9台が一斉にコースインし、再びタイムアタック。ここで速さを見せたのは山本だった。自身が直前に記録したタイムをさらに更新し1分24秒693でトップ。大湯もセクター2までは全体ベストタイムを記録していたが、最終的に0.143秒届かず1分24秒836で2番手となった。さらに国本雄資(carrozzeria Team KCMG)が1分24秒960で3番手に食い込んだ。その一方で、昨年のオートポリスで表彰台を獲得した大嶋和也(ROOKIE Racing)と、今回がデビュー戦となったシャルル・ミレッシ(Buzz Racing with B-Max)がQ1ノックアウトとなった。

 A組とB組から勝ち上がった合計14台が揃ったQ2。残り5分30秒を切ったところで新品タイヤを装着したドライバーが続々とコースインしタイムアタックに臨んだ。

 ここで好タイムを記録したのは宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)で、1分24秒544をマーク。するとQ1B組をトップで通過した山本が0.001秒台まで全くの同タイムを記録した。規定では先に計測を終えているドライバーの順位が優先されるため、宮田がトップ、山本が2番手となった。さらに福住が1分24秒667で3番手、キャシディが1分24秒681で4番手に続くなどダンディライアン勢とトムス勢が上位に続く結果となった。

 しかしQ3はトムス勢にとっては逆風が吹くこととなった。宮田はQ1の赤旗中断による再アタック時に新品タイヤを使ったこともあり、すでに今回供給されている4セットの新品タイヤを使い果たしている状況だった。そのためQ3はユーズドタイヤでタイムアタックをせざるを得なかった。同じく松下も新品タイヤを使い果たし、ユーズドタイヤでピットを後にした。

 さらにキャシディも残り時間ギリギリまでピットで待機していたが、いざ動き出そうとしたところでエンジンストールを起こしてしまった。これでピットアウトが遅れてしまい、チェッカーフラッグに2秒間に合わず。タイムアタックができないままQ3を終えた。

 波乱続きとなったQ3で抜群の速さをみせたのが野尻智紀(TEAM MUGEN)だった。特にセクター3で一気にタイムを詰め、1分24秒140で今季初のポールポジションを記録した。2番手には福住、3番手に山本とダンディライアン勢が続きホンダ/M-TECエンジン勢がトップ3を独占した。トヨタ/TRDエンジン勢では坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が4番手に入り、陣営の最上位となり、ユーズドタイヤでアタックした宮田は7番手に終わった。

 予定より30分以上遅れて終了した公式予選だが、決勝レースは予定通り14時40分からスタートとなる模様。特にクラッシュを喫してしまったチームは修復時間が限られており、忙しいインターバルとなりそうだ。

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