F1アブダビGP FP1:タイトル獲得に向けフェルスタッペン好発進! メルセデスが続く。角田裕毅も5番手と上々な滑り出し
F1第22戦アブダビGPのフリー走行1回目が行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がトップタイムを記録。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は5番手だった。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B
Sam Bloxham / Motorsport Images
F1第22戦アブダビGPのフリー走行1回目が行なわれた。セッションをトップタイムで終えたのは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だった。
全22戦で行なわれる2021年シーズンも最終戦を迎え、F1はアブダビ、ヤス・マリーナ・サーキットにやってきた。21戦を通じてコース内外で繰り広げられていたフェルスタッペンVSルイス・ハミルトン(メルセデス)のチャンピオン争いも、ここで決着を迎える。
2015年にF1にカムバックを遂げ、レッドブルとアルファタウリにパワーユニットを供給してきたホンダも、このグランプリでF1に別れを告げることになる。
現地はまだ陽が高く、気温26度、路面温度38度というコンディションの中、60分のセッションがスタート。今回のグランプリ開催に合わせ、コースは大幅な改修を受けたということもあり、予選・決勝レースとは大きく異なるコンディションだが、各ドライバーは序盤から積極的にマシンを走らせた。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)はリヤタイヤとディフューザーの後ろにエアロリグ(空力測定装置)を装着して走行を開始した。大きくテクニカルレギュレーションが変わる来季に向けた布石だと思われる。
多くのドライバーは1セット目のタイヤにソフトタイヤをチョイス。シケインの撤去やターン9のバンク化などによって高速化されたサーキットを学ぶため、精力的な走行が続いた。トラックリミットが設定されている最終コーナーではみ出し、タイム抹消を受けるドライバーも見られた。
セッションが折り返しに近づくと、「現段階だと全てが悪い感じだよ」とチーム無線で不満を漏らしたカルロス・サインツJr.(フェラーリ)を始め、多くのドライバーが一度ガレージにマシンを戻し、チェックやセッティング変更などを行なった。ただ、次のプログラムを消化すべく続々とコースに戻っていった。2セット目のタイヤも、多くのドライバーが新しいソフトタイヤを投入した。
こちらもF1ラストレースとなるキミ・ライコネン(アルファロメオ)もミディアムタイヤを履いてコースへ戻ったが、今回改修されたターン9でスピン。ランオフエリアでマシンは止まったものの、投入したタイヤにはフラットスポットが出来てしまった。
各ドライバーは2セット目のタイヤでも精力的な走行を続けた。セッション後半、ガレージで時間を消費したトップ勢も最終盤になると再びコース上に姿を見せて走行を開始。ソフトタイヤを履いていたが、ロングラン中心の走行だった。
最終盤、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がターン15でスピンを喫するシーンもあったが、大きなクラッシュやアクシデントなくセッションが終了。トップとなったフェルスタッペンのタイムは、1分25秒009だった。予選・決勝レースとは大きくコンディションは異なるものの、初の戴冠に向けて好発進ができたと言えよう。
フェルスタッペンの後ろにはメルセデスのふたりが並んだ。バルテリ・ボッタスがフェルスタッペンから0.196秒差の2番手、ハミルトンが0.346秒差で3番手につけた。メルセデス勢は最終盤まで両ドライバーがコースオフするシーンも見られた。
フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスが4番手、5番手に角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が並んだ。角田は23周を周回し、トップから0.369秒差の1分25秒378をマークした。チームメイトのピエール・ガスリーは、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を間に挟んで7番手。前戦サウジアラビアGPに続いて、シーズン終盤で角田がガスリーに匹敵する走りを見せるシーンが増えてきたように伺える。
なお、ウイリアムズは、リザーブ・ドライバーのジャック・エイトケンがジョージ・ラッセルのマシンをドライブした。エイトケンは2020年のサクヒールGPでラッセルの代役としてF1デビューを果たしている。2021年もウイリアムズのリザーブドライバーを担当していたが、7月のスパ24時間レースでの大クラッシュで鎖骨と脊椎骨を損傷。そこから順調な回復を見せ、今回のF1ドライブに至った。そのエイトケンは、正ドライバーのニコラス・ラティフィを上回る17番手でセッションを終えている。
順位 | ドライバー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | マックス フェルスタッペン | 23 | 1'25.009 | 235.203 | ||
2 | バルテリ ボッタス | 27 | 1'25.205 | 0.196 | 0.196 | 234.662 |
3 | ルイス ハミルトン | 25 | 1'25.355 | 0.346 | 0.150 | 234.249 |
4 | セルジオ ペレス | 24 | 1'25.363 | 0.354 | 0.008 | 234.227 |
5 | 角田 裕毅 | 23 | 1'25.378 | 0.369 | 0.015 | 234.186 |
6 | フェルナンド アロンソ | 26 | 1'25.625 | 0.616 | 0.247 | 233.511 |
7 | ピエール ガスリー | 28 | 1'25.822 | 0.813 | 0.197 | 232.975 |
8 | シャルル ルクレール | 20 | 1'25.846 | 0.837 | 0.024 | 232.910 |
9 | カルロス サインツ Jr. | 26 | 1'25.886 | 0.877 | 0.040 | 232.801 |
10 | セバスチャン ベッテル | 26 | 1'26.007 | 0.998 | 0.121 | 232.474 |
フルリザルトを見る |
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments