ダカールラリー、開幕前の爆発事故で”厳戒態勢”。ドライバーひとりが負傷も「悪意あるかまだ断定できない」

ダカールラリーの主催者は、ジェッダで起きた自動車の爆発事故を受けて、安全確保のための警告を発した。

ダカールラリー、開幕前の爆発事故で”厳戒態勢”。ドライバーひとりが負傷も「悪意あるかまだ断定できない」
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 第44回ダカールラリーは、1月1日に19kmの短いプロローグステージで幕を開けたが、現地時間18時25分に主催者のASOがプレスリリースを出し、安全確保のためにあらゆる手段を講じると発表したことから、注目が集まっている。

 このプレスリリースは、12月29日にサウジアラビア西部の経済都市、ジェッダのドナテッロ・ホテルで発生した自動車の爆発事故を受けたものだ。この事故で、ダカールラリーにエントリーしていたドライバーが負傷してしまったのだ。

 12月30日22時51分に発表された最初の声明で、ASOは「今朝、ドナテッロ・ホテルの外で発生した事件により、ドライバー1名が負傷したことを認識している」と述べている。これによると、この車が突然停止して燃え始めたとのこと。負傷したドライバーは病院で治療を受けているという。

 ASOは、「ダカール2022の参加者とファンの安全を確保するために必要なすべての手段を講じる」ため、地元当局と常に連絡を取り合っていると述べ、事故の調査と詳細な情報の伝達を約束した。

 その後、土曜日の現地時間18時25分に2度目の情報公開があり、車には6人の乗客がいたが、そのうち5人は無傷であったという。

「運転手だけが足に重傷を負い、手術を受けることになった。彼の状態は良くなっており、フランスへの送還が準備されている。彼の車は突然の爆発によって停止したが、その原因は現段階ではまだ不明である」

 ASOは、現場にいたサウジアラビア警察とともにこの事件を調査しているが、爆発の原因が「悪意ある行為」であるかどうかはまだ断定していない。

 しかしながら、ASOは今大会に向けて警備をこれまで以上に強化することを決定した。

 その後、ダカールラリーのディレクターであるデビッド・カステラは、フランスのテレビ局『French 4』のインタビューで、車の爆発で負傷したドライバーはフィリップ・ブトロンであることを明らかにした。

 フランスリーグ2のサッカークラブ、USオルレアンのプレジデントであるブトロンは、チーム・ソディカーズがエントリーしたバギーのレースドライバーとして登録されていた。今回は彼にとって9回目のダカール参戦となる予定だった。

 カステラは「チーム・ソディカーズのサポート車両が、ホテルを出る際に、おそらく爆発によって突然止まり、車両が炎上した」と語った。

「6人が乗っていて、そのうちのひとり、フィリップ・ブトロンは足に重傷を負っている。彼は手術を受け、良くなり次第、数日中にフランスに戻る予定だ。我々は今、彼のことを考えている」

「サウジアラビア当局が動員され、徹底的な調査を行なっている。その結果が出るまで、悪意ある行為と断定することはできないので、我々は当局とともに、ラリーの警備を非常に強化することを決定した」

 2020年から、開催地をサウジアラビアに移しているダカールラリーだが、かつてはテロの被害にあったこともあり、2008年は治安悪化の影響で開催前日になって中止が決定されている。

 2日から本格的な走行が開始されるダカールラリー。無事にイベントが行なわれることを願うばかりだ。

 
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