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揺れるF1の新ルール、変更は「段階的かつ継続的に」すべき? レーシングブルズ代表の声

レーシングブルズのアラン・パルメイン代表は、議論の的となっている2026年のルール変更は、スプリントレースを控えていることもあり段階的に行なっていくべきだろうと見解を示した。

Max Verstappen, Red Bull Racing, Esteban Ocon, Haas F1 Team, Arvid Lindblad, Racing Bulls

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写真:: Rudy Carezzevoli / Getty Images

 F1は現在、2026年導入の新レギュレーションの問題点について話し合いを行なっている。ルールの調整も見込まれている中、レーシングブルズのアラン・パルメイン代表は、今後のレーススケジュールの関係も考えて、段階的かつ継続的な調整が望ましいのではないかと語った。

 電動パワーの比率が大きく増した2026年のF1。この新世代のルールに対しては以前から予選での全開走行が行なえないことなどに批判的な声も挙がっていたが、第3戦日本GPでオリバー・ベアマン(ハース)が時速50km近い速度差で走っていたフランコ・コラピント(アルピーヌ)を避けたことでコースオフし、50Gの衝撃が加わるクラッシュに発展したことを受けて、安全性面からも改めて疑問の声が投げかけられることとなった。

 中東戦の中止で生じた4月の春休み期間を利用してF1はこの件についての話し合いの場を設けることになった。既に1回目の会合が行なわれているが、今後も2回の話し合いが予定されており、最終的にマイアミGP以降に何らかのルール変更が見込まれている。

 FIAのシングルシーターディレクターのニコラス・トンバジスは最近、2段階でレギュレーションの改良が導入される可能性も示唆した。

「これらの規則は我々が総称してエネルギーマネジメント規則と呼んでいるもので、ハードウェアの変更は必要とせず、設定やソフトウェアの変更で対応可能だ。比較的短期間で導入でき、接近速度やドライバー満足度の問題の核心に対処できる」

 トンバジスは『The Guardian』にそう語った。

「第1段階と第2段階に分ける可能性もあり、第2段階についてはメーカーが調整を行なうためにもう少し時間を与えることもあり得る」

 同じように「段階的に」かつより継続的に調整を行なうべきと考えているのが、レーシングブルズのパルメイン代表だ。

 パルメイン代表は、2026年のF1開催カレンダーの複雑さも考慮すると、2段階よりももっと複数段階にわたって変更を導入するのが理にかなっていると語る。

 F1は次戦マイアミGPと、その次のカナダGPはいずれもスプリントフォーマット開催で、プラクティスは金曜の1回60分間のみ。このフォーマットでは、多くのチームが予定しているアップデートの導入と並行して、大規模なエネルギーマネジメントの変更に対応するのは困難だというのは想像に難くない。

Alan Permane, Racing Bulls

Alan Permane, Racing Bulls

Photo by: Rudy Carezzevoli / Getty Images

 その次のモナコGPも理想的な検証の場ではない。低速コーナーが多く全開区間が短いため、そもそもエネルギー不足が問題になりにくいサーキットだからだ。

「変更はもっと多くの段階で行なえると思う」と、パルメイン代表は言う。

「提案されているモノはとても多い。マイアミのようなスプリント週末ではテスト時間がほとんどないため、比較的シンプルでリスクの低いものから試すことになるだろう。その後モントリオール(カナダ)でさらに試してみるという形になるかもしれない。その後はモナコだが、あそこではほとんど何もテストできないだろう」

 より本格的なルール変更を試すのに適した場所としては、6月末のスペインGP(バルセロナ)が挙げられる。スペインGPは通常のレースフォーマットであり、さらにこのサーキットは2月のシェイクダウンテストでも使用されている。またその後、6月中旬予定のオーストリアGPも通常フォーマットで行なわれるレースとなっている。

「バルセロナは、より難しい変更を試す最初の機会になるかもしれない」

 パルメイン代表はそう語る。

「必ずしも2段階に限定する必要はなく、継続的に取り組むべきものだと思う。最終的にはFIAとF1が決めることだが、我々は柔軟であるべきだし、継続的に取り組んでいくべきだ」

 さらにパルメイン代表は、先週の技術作業部会で提示されたエネルギー使用に関する変更案について、大きな問題にはならないとの見方を示した。

「すべての変更はパワーユニット作業部会を通す必要がある」

「安全に関わるものでなければ、すべてガバナンスプロセスを経ることになる。安全に関してはFIAが強く対応するだろうが、それ以外はパワーユニット作業部会で議論される。そこには(レーシングブルズのPU供給元の)レッドブル・パワートレインズも参加している。私が見た限りでは、特に恐れるようなものはなく、非常に理にかなった提案が多い」

 ただしパルメイン代表は、「意図しない結果」が生じる可能性には注意すべきだと警告した。電動エネルギーを大幅に削減すると、コーナー進入速度が低下し、結果としてF1の難しい高速コーナーが容易になってしまう可能性があるという。

「いつもそうだが、変更には予期せぬ結果が伴う可能性がある」とパルメイン代表は語る。

「我々はマシンを大幅に遅くしたいわけではない。限界ぎりぎりの高速コーナーを簡単にしてしまうべきではない。リフト&コーストやストレートでの回生(スーパークリッピング)を避けたいのは理解しているが、それを解消するためにエネルギーを減らしすぎれば、マシンは遅くなる」

「コーナーの難易度を下げるべきではないので、その点には注意が必要だ。彼らも慎重に進めていると思う。マイアミでは何らかの変更が導入されるだろうが、イベント形式を考えると、すべての変更が一度に導入されるかはわからない」

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