F1

ホンダ/HRC、アストンマーティンと共同のドライバー育成プログラムは現時点では合意なし。渡辺社長「まずはホンダ単独でF2まで育てる」

HRCの渡辺康治社長に、アストンマーティンとのドライバー育成プログラムの可能性について話を訊いた。

田中 健一

編集: 2026/01/11 3:43

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HONDA HRC PRELUDE GT

HONDA HRC PRELUDE GT

写真:: Motorsport.com / Japan

 2026年からアストンマーティンとタッグを組み、F1を戦っていくことになるホンダ。これまではレッドブルと組んでドライバー育成のプログラムを実行し、角田裕毅、そして岩佐歩夢を育ててきた。今後、レッドブル時代と同じように、アストンマーティンと組んでドライバー育成をしていくつもりはないのか? ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長に話を訊いた。

 近年では特に、F1にたどり着くドライバーのほとんどは、若い頃からいずれかのF1チームの育成枠の中で腕を磨き、F1直下のFIA F3、そしてFIA F2で好成績を挙げることが求められてきた。

 角田と岩佐も例外ではなく、ホンダのドライバー育成スクールで腕を認められ、渡欧。そこからはホンダだけでなくレッドブルの育成ドライバーとしての立場も得て、F1ドライブに辿り着いた。

 ただホンダおよびHRCとレッドブルのパートナーシップは、前述のとおり2025年限りで終了。アストンマーティンが新たなパートナーとなる。

 ただアストンマーティンとは、まだドライバー育成に関する協力計画はまとまっていないという。

「まだそういう計画はないです。今後もアストンマーティンと、色々なプログラムのすり合わせをしていくことになると思いますが、現時点ではまだ『今すぐこうしましょう』と合意できているモノはないです」

 HRCの渡辺社長はそう語った。

「だから現時点では、引き続きHFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)、ホンダ独自のプログラムの中でF2まで育てていき、その中でF1に乗れるような選手が出てくれば、アストンマーティンに対して推薦することになります」

「共同プログラムの中でステップアップさせていくという、レッドブル・スタイルのような形式を取るという合意はありません」

 しかし、F1を頂点とするステップアップ・ピラミッドは、欧州が中心。日本で育ってきた若者が、そんな中にいきなり放り込まれると、いくら才能があったとしても、大きな困難に見舞われてしまう可能性もある。角田や岩佐も、もちろん自身の才能や努力がありつつも、レッドブルの超強力なサポートがあったからこそ、好成績を残すことができたという側面もあったはずだ。

 ホンダ単独での育成で、F1にたどり着くことはできるのか? そう渡辺社長に尋ねると、こう説明してくれた。

「そういう部分もあって、佐藤琢磨さんにHRCのエクゼクティブ・アドバイザーとして、HFDP全体を見ていただいています」

 そう渡辺社長は言う。

「HRCだけではなく、琢磨さんや中野(信治)さんのアドバイス、そして場合によっては彼らのネットワークも使いながらやってみて、足りないところは修正していくということになると思います」

「まだまだやっていただきたいことだらけです。でも、彼も現役のドライバーなので、そこは彼のチャレンジも尊重したいです。その状況の中で、彼のやれることをやっていただくことになります。特に当面は、育成の部分を見ていただくことになると思います」

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