F1トルコGP、6月開催を断念。今年もオーストリアの“シュタイアーマルクGP”が追加へ
F1は、第7戦として6月に予定されていたトルコGPの開催を断念することを発表。オーストリアでのレースを追加することで、全23戦を維持する形となった。

F1は5月14日、2021年シーズンの開催カレンダーに関する最新情報を発表。6月13日に開催予定だったトルコGPは、開催が見送られることとなった。
トルコGPは元々、2021年のカレンダーに名を連ねていなかった。しかし4月末、コロナ禍の影響によりフライアウェイ戦であるカナダGPの中止が発表されたことを受けて、本来カナダGPが行なわれる予定だった週末に代替レースとして組み込まれていた。
しかしその後、イギリス政府がトルコを渡航規制の対象となるレッドリストに加えたことで、状況は一変した。これを受けてF1は、6月にトルコGPを実施するのは不可能であると判断したようだ。
今回の変更の結果、その他のレース日程にも変更が生じた。トルコGPが開催予定だった6月13日はそのまま空きとなるが、当初レースが予定されていなかった6月20日にフランスGPが行なわれることとなった。フランスGPは元々6月27日開催予定であり、日程が1週間前倒しされた形だ。
そしてその6月27日には、オーストリアのレッドブルリンクで行なわれるシュタイアーマルクGPが新たに追加された。その翌週には当初の予定通りオーストリアGPが開催される。
これによりF1は第5戦アゼルバイジャンGPの2週間後から、フランスGP、シュタイアーマルクGP、オーストリアGPと3週連続でレースを行なうことになる。
トルコGPがカレンダーから外れた代わりにシュタイアーマルクGPが追加されたことで、F1は年間23戦というレース数を維持することができた。また、トルコGPは今年1月にカレンダーから外された中国GP同様、可能であればシーズン後半に改めて開催できるよう、プロモーターらと検討が進められるようだ。
この決定に際し、F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは次のようにコメントした。
「我々はトルコでのレースを楽しみにしていたが、渡航制限の影響により6月にそこへと向かうことはできなくなった。F1は事態に迅速に対応し、解決策を見出す力があることを改めて証明した。また、オーストリアでダブルヘッダーを行ない、23レースのシーズンを維持できることも嬉しく思う」
「トルコのプロモーターや関係当局のここ数週間の尽力に感謝すると共に、フランスとオーストリアのプロモーターの迅速かつ柔軟で熱意に溢れた対応にも感謝している。我々はシーズン開始以来、全てのプロモーターと非常に良い話し合いを続けていて、今後も緊密に協力を続けていく」
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