レッドブルF1代表、角田裕毅は「バランスの取れたドライバーになった」リカルド、ローソンとの比較評価は年末に?
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、アルファタウリの角田裕毅に関して「経験を積んでバランスの取れたドライバー」に成長したと評価している。
スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は来季に向けてまだシートが確定していないドライバーのひとりだが、姉妹チームであるレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、レッドブル昇格について話すのはまだ早いとする一方で、角田の成長を高く評価している。
今年でF1参戦3年目を迎えた角田。今季マシンAT04のパフォーマンス不足によって厳しい戦いを強いられる中でも、開幕から入賞争いに加わる走りを見せた。獲得ポイント自体は昨年の現時点から少ないものの、その内容は成長を感じさせるモノとなっている。
チームも前戦シンガポールGPで大型アップデートを投入。角田は接触リタイアとなったものの、チームメイトのリアム・ローソンは9位でF1初入賞を果たしており、鈴鹿サーキットで行なわれる日本GPに向けて、AT04のマシンパフォーマンスに関して周囲の期待も高まっている。
レッドブル首脳陣の目に今年の角田はどう映っているのだろうか? 日本GPを前に東京・六本木のRESTIRで行なわれたアルファタウリのローンチパーティーに参加したレッドブルのホーナー代表に訊くと、彼は次のように答えた。
「良い成長を遂げていると思う。彼は速いし、経験を積んでバランスの取れたドライバーになってきたと思う」
「今年は難しい1年になっているが、彼のマシンは改善し始めたみたいだ」
Christian Horner, Team Principal, Red Bull Racing, the Red Bull team on the pit wall
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
アルファタウリは今年、角田のチームメイトとして3名のドライバーをシーズン中に起用している。ニック・デ・フリーズはコース上でのパフォーマンスが首脳陣のお眼鏡に叶わずシーズン折返しを前に解雇と相成り、後任としてF1復帰を果たしたダニエル・リカルドは2戦目にして左手を骨折。現在は、スーパーフォーミュラ参戦中のローソンがリカルドの代役として、F1で角田のチームメイトを務めている。
アルファタウリは日本GPを前にした時点で来季のシートがふたつとも未確定の状態。少なくとも角田、リカルド、ローソンのうちひとりはレギュラーシートからあぶれてしまうことになる。
ホーナー代表は、2024年に角田がレッドブルへ昇格するという選択肢を「それについて話すのはまだ早い」としており、角田のアルファタウリでの将来に関して明確な評価が下されるのもシーズン末になると考えている。
「ダニエルはまだ2戦しか走ってないし、リアムもまだ2戦(実際には3戦)だ」
「(角田にとっては)タフなベンチマークになると思うが、きちんとした比較ができるのは年末になる」
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