人種差別は許さない。レッドブル、育成のヴィップス解雇で「強い意思表示をした」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、育成ドライバーのユーリ・ヴィップスを解雇したことで、レッドブルは人種差別を許さないという「非常に強い意思表示」をしたと語った。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、テストドライバー兼リザーブドライバーを務めていた育成のユーリ・ヴィップスを解雇したことで、人種差別を許さないという「非常に強い意思表示」をしたと主張した。
ヴィップスは6月にゲームのライブ配信中に人種差別的な言葉を使用。レッドブルは彼の活動を即時停止し、調査を実施。1週間後には、ヴィップスとの契約を打ち切った。
しかし今季ヴィップスがFIA F2を戦うハイテックは、彼をチームに留めることを選択。これに対しF2側は、ヴィップスをチームに留めるというハイテックの判断は「驚きだった」として、声明を発表している。
レッドブルのヴィップス解雇発表と同日には、ネルソン・ピケによるルイス・ハミルトンへの黒人差別発言に対し、F1が非難声明を発表。多くのチームも、人種差別を非難するメッセージを発信した。ただ、レッドブルはこの流れには続かなかった。
シルバーストンで取材に応えたホーナーは、レッドブルがピケのコメントを非難する声明を出す必要性を感じなかったのはなぜかと、『Sky Sports』に尋ねられた。
彼はチームが「ネルソンのコメントに驚愕している」ことを明らかにしつつ、ヴィップスの契約を終了させたことで人種差別に対するスタンスを明確にしたと考えているようだ。
「先週末、我々の若手ドライバーのひとりが人種差別的な発言をしたことで、我々は非常に決定的な行動を取った」
「我々は行動を起こし、すぐに彼をチームから外した。だから、ユーリについての声明を出し、それからこの(ピケについての)声明が出たんだ」
「我々はユーリを実際にチームから外すという行動を通して、いかなる形の人種差別や偏見も容認しないという、非常に強い声明を出したと感じた」
ホーナーは、ヴィップスの離脱を確認する声明がレッドブルの”ゼロトレランス”(不寛容)アプローチを説明していると指摘し、レッドブルはハミルトンを支持していることを強調した。
「もちろん、我々はルイスを全面的に支持しているし、、ハミルトン委員会にも全面的に加盟している。我々は言葉よりも行動が大切だと考えているんだ」
「ユーリに対して取った行動は、もちろん非情なものだったが、我々のポリシーに沿ったものだった」
レッドブルのドライバーであるマックス・フェルスタッペンは、ピケの娘であるケリーのパートナーだが、ハミルトンを支持した。ピケが人種差別的な思想を持っているわけではないと擁護しながらも、そのコメントが「正しくない」ことを認め、教訓として機能するはずだと述べた。
「マックスは完全にサポートすることを明確にしている」とホーナーは付け加えた。
「彼は記者会見で、ルイスのことだけでなく、このスポーツにおけるあらゆる形の人種差別や差別に対して反対しているんだ」
「レッドブルは若いチームであり、非常に包括的だ。非常に若く、多様なファンがいて、それは我々にとって非常に重要なことなんだ」
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