F1 アブダビGP
マクラーレン、低ダウンフォースパッケージ開発が今後の“優先事項”に。超高速市街地サーキットだと「空力のスイッチがオフになる」
ラスベガスGPやアゼルバイジャンGPなど超高速市街地サーキットでのF1開催が増える中で、マクラーレンは低ダウンフォースパッケージ開発が今後の優先課題だと語った。

Jonathan Noble
公開日時: 2023/11/26 7:16
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

マクラーレンは、ローダウンフォースパッケージに関するマシン開発が2024年に向けた優先課題だと語った。
マクラーレンは今季、シーズン途中の大型アップデートによってMCL60の戦闘力を大幅に向上。打倒レッドブルを目指すメルセデス、フェラーリ、アストンマーチンに並ぶ対抗馬の一角となった。
シーズン後半には安定してレッドブルに挑戦してきたマクラーレンだったが、ラスベガスGPでは、ローダウンフォースパッケージに関してライバルから後れを取っていることが浮き彫りとなった。
長いストレートを直角コーナーで繋ぐレイアウトを持つサーキットがF1カレンダーに増えつつある今、マクラーレンがローダウンフォースパッケージの弱点を無視する訳にはいかない。
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、ライバルに比べてローダウンフォースパッケージが劣っていることを全てのデータが示していると語った。
「この空気抵抗レベルで走らせる必要がある時、我々は競争力を失うようだ」とステラ代表は言う。
「我々が見ている限りでは、空力のスイッチがオフになる傾向があるようだ」
「それは誰にとっても同じだと思うが、問題はこの現象がどれほど大きいかということだ。我々のマシンはライバルたちよりもわずかに大きいようだ」
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
Oscar Piastri, McLaren MCL60
またステラ代表は、アゼルバイジャンGPの舞台バクー市街地サーキットや、ラスベガス市街地サーキットのような高速市街地戦の登場は、チームが低ダウンフォースパッケージを投入しないということがもはや選択肢にないことを意味していると語った。
「ミディアム/ハイダウンフォースパッケージの開発は今年も続けているが、ローダウンフォースパッケージにおける作業もかなり増えている。それらのサーキットに向けて準備したいのだ」とステラ代表は言う。
「バクーとベガス、モンツァ、スパと、(高速サーキットに)最適化されたマシンパッケージが必要なレース数が増えてきた。以前はスパとモンツァだけだった。だから今はいくつかのレースが追加され、それが優先事項になっている」
そしてステラ代表は、ローダウンフォースパッケージ投入時のマシン特性について、ダウンフォースが低ければ低いほど敏感になると説明する。フロントウイングのダウンフォースレベルが低いと、前輪周りの整流に影響が出るため、マシンパフォーマンスを大きく左右するのだ。
「リヤウイングのダウンフォースレベルを低くすると、(マシンバランス上の理由から)フロントウイングも低くする。これがフロントとリヤ両方に影響することが多々あるのだ。フロントウイングのダウンフォースを削ったら、フロントタイヤの乱流をコントロールしにくくなるからね」
ステラはそう説明する。
「それがマシンの挙動に影響するのだ」
「ただ段階的に(ダウンフォースを)失っていくのではなく、どこかでそれ以上に失うポイントがある。だから段階的なロスに戻したいと思うのだ」
なおマクラーレンはラスベガスGPに先立ち、1枚のビームウイングを備えた超ローダウンフォースパッケージを開発したものの、路面グリップの低さから、最終的な使用を見送った。
「新しいリヤウイングフラップがあったのだ」とステラ代表は付け加えた。
「ビームウイングを使って、さらにダウンフォースを削る選択肢もあった。しかし路面のグリップが低いため、ダウンフォースを残す必要があると考え、使わなかった。だからふたつのアップデートのうちひとつを使っただけだ」
「ただリヤウイングのダウンフォースレベルの変化による感度という点で、この種のアップデートではマシン特性は変わらないと分かっていた。そして、少し苦戦すると分かっていたのだ」
Additional reporting by Adam Cooper
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 メルセデスF1代表、Fワード発言で警告もFIAの対応を“称賛”「呼び出しをくらったのは12歳以来だ!」
次の記事 リカルド、アブダビGP予選で苦しむ「初日に比べて、スピードが失われているように見えた」 アルファタウリは角田裕毅の活躍を賞賛。ランキング7位獲得なるか?

More from
Jonathan Noble

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす
F1
F1 2024/12/29
大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす
F1
F1 2024/12/27
ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
F1
F1 2024/12/25
僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

More from
マクラーレン

苦しむ今季のピアストリ……ノリスとは圧倒的な差。スペインGP予選でも完敗「リセットボタンを押してやり直したい」
F1
F1
スペインGP
22 時間前
苦しむ今季のピアストリ……ノリスとは圧倒的な差。スペインGP予選でも完敗「リセットボタンを押してやり直したい」

ノリスの“最高傑作”が出た? 最速ではないはずのマクラーレンで鮮烈なPP。ステラ代表「450戦見てきた中で最も印象的」と絶賛
F1
F1
スペインGP
1 日前
ノリスの“最高傑作”が出た? 最速ではないはずのマクラーレンで鮮烈なPP。ステラ代表「450戦見てきた中で最も印象的」と絶賛

マクラーレン、スペインGP最大の問題はグレイニング? ピアストリ「タイヤマネジメントは悪夢だった」
F1
F1
スペインGP
1 日前
マクラーレン、スペインGP最大の問題はグレイニング? ピアストリ「タイヤマネジメントは悪夢だった」
最新ニュース

序盤の“2ポジション返還”がなければ、フェルスタッペンはマドリンク初代勝者になっていた? レッドブル代表は「今日は2位が最高の結果」と否定
F1
F1 F1
スペインGP
2 時間前
序盤の“2ポジション返還”がなければ、フェルスタッペンはマドリンク初代勝者になっていた? レッドブル代表は「今日は2位が最高の結果」と否定

タイトル争い首位浮上のマルケス、100点超の差縮める超絶追い上げは「ライバルからのプレゼントありき。甘美な味わい」
MotoGP
MGP MotoGP
サンマリノGP
2 時間前
タイトル争い首位浮上のマルケス、100点超の差縮める超絶追い上げは「ライバルからのプレゼントありき。甘美な味わい」

レーシングブルズ、スタート直後にサインツJr.と接触の角田裕毅は「少なくとも1周0.5秒をロスしていた」と語る
F1
F1 F1
スペインGP
3 時間前
レーシングブルズ、スタート直後にサインツJr.と接触の角田裕毅は「少なくとも1周0.5秒をロスしていた」と語る

アストンマーティン&ホンダ、共に進める”改善”にはまだまだ余地あり「シャシーの開発は、PUの開発よりも早く進歩できることを忘れてはいけない」
F1
F1 F1
スペインGP
3 時間前
アストンマーティン&ホンダ、共に進める”改善”にはまだまだ余地あり「シャシーの開発は、PUの開発よりも早く進歩できることを忘れてはいけない」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録