ペレス、予選でのガスリーへの妨害で叱責。”視認性”悪いコース特性により、罰則緩和
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーのアタックを妨害したとして、レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、FIAのスチュワードから叱責を受けた。
Sergio Perez, Racing Point RP20
Mark Sutton / Motorsport Images
レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、F1ポルトガルGPの予選Q2終盤、アタック走行を諦め、ペースダウンしていた。その時、ペレスはチームから無線で、アルファタウリのピエール・ガスリーが近づいていると報告を受けた。
ペレスはガスリーの走行を邪魔しないよう、進路を譲ろうとしたが、時すでに遅し……ガスリーはペースダウンを強いられてしまった。
スチュワードはペレスがガスリーの走行を妨害したと判断した。しかしアルガルヴェ・サーキットの起伏が大きく、ドライバーがミラーで後方を視認するのは難しいということを考慮し、ペレスに与える処分を緩和。叱責とした。
シーズン中に3回の叱責処分を受けると、10グリッド降格の処分を受けるが、ペレスにとってはこれが今季初めての叱責。ペレスのグリッドポジションに影響が及ぶことはない。
スチュワードは裁定を下す前に、ふたりのドライバーに話を聞き、映像と無線の証拠を複数の角度から検討したと語った。
「ペレスは当時、ターン10でアタックを中止したばかりだったから、まだ比較的高速で走行していた。ターン10からターン13までの間の地形は、非常に起伏に富んでおり、ドライバーの視界が非常に限られることになる。そして、ターンの間の時間も非常に限られている」
「ターン13のエイペックスで、チームはペレスに対して、ガスリーが全速力で近づいていることを無線で報告した。彼はすぐにコーナーの出口で左側に寄ったが、しかしガスリーが近づいた時点ではまだエイペックスにいたため、ガスリーの進路を確実に妨げることになってしまった」
「スチュワードは、このサーキットで周りを確認することの難しさを考慮した上で、シーズン中に起きた他の事件と、今回の事件を比較した」
「スチュワードは、今回の件は”不必要な妨害”(レギュレーションに記載されている)のギリギリの部分にあったと判断し、叱責処分を科した」
結局ペレスは5番グリッドから、ガスリーは9番グリッドからそれぞれ決勝レースをスタートすることとなる。
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