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ルノー、アルピーヌF1の2022年マシン”A522”に搭載するPUは「完全新設計」と明かす

ルノーは、2022年のF1に完全新設計のパワーユニットを投入することを認めた。この新PUはメルセデスやホンダと同じくターボとMGU-Hを分割するレイアウト。信頼性の問題が発生するリスクはあるものの、パフォーマンス追求を主眼に置いたという。

Fernando Alonso, Alpine A521

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 ルノーは完全新設計のF1用パワーユニット(PU)を開発。2022年シーズンに投入するという。

 アルピーヌF1チームは、2022年用マシンA522を2月21日に発表した。このマシンに搭載されるルノーPUは、完全新設計だという。

 この新PUは、メルセデスやホンダ(レッドブル・パワートレインズ)などと同じ、エンジン(ICE)の前後にターボチャージャーとMGU-Hを分割して搭載する方式を採用したという。

 ルノーとしては、グリッド上のポジションを上げるためには、パワーの絶対値を上げる必要があると判断したようだ。アルピーヌF1のCEOであるローレン・ロッシは、信頼性の向上のみに注力するのではなく、パフォーマンス向上を追求するよう、開発部隊に指示したようだ。

 ロッシCEOはmotorsport.comを含む複数のメディアに対して、新型PUについて次のように語った。

「通常、信頼性とパフォーマンスの両方を確立するのは難しい。だから、限界に挑むかどうかを選択するんだ」

「開発にかける年の間には、信頼性がない時もあった。しかし、今年我々がコントロールできる唯一のことは、信頼性だった」

「私はチームに、こう言ったんだ。『限界を越えてほしい。私は気にしないから』とね」

「パフォーマンスを控えめにしたくはない。しかし、パフォーマンスのピークに達することができたことを知っている。信頼性が高く、パフォーマンスが控えめな快適なエンジンよりもよっぽどいい」

「そういうのは、過去のアプローチだった。今年の我々は、別の方向に進んだ。しかし良いニュースは、過去数週間、新しいPUを数千キロ分回すことができたんだ」

 ロッシCEOは、ターボとMGU-Hを分割して配置する”スプリットターボ”のレイアウトを採用したことも認めた。これにより新PUは、アルピーヌのパッケージに、大きなメリットをもたらすという。

「エンジンは完全に新設計だ」

 そうロッシCEOは明かす。

「完全に新しいという意味は、コンセプトから違うということだ」

「まず、新PUはスプリットターボだ。ただそれは、目に見えるひとつの側面にすぎない。よりコンパクトになり、ドライバーの近くに置くことで、マシンの重心も変えることができる」

「軽量だし、はるかに広範囲の条件、温度、気圧で動かすことができる。だからそれは、我々にとって大きな変更なんだ」

「それにより、我々がトップチームとの差を縮められることができるようになることを願っている」

 
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