ニック・キャシディ、来シーズンからフォーミュラEにフル参戦! ヴァージンと契約
2019年のスーパーフォーミュラ王者であるニック・キャシディが、2020-2021シーズンからヴァージンの一員としてフォーミュラEを戦うことが明らかとなった。
Nick Cassidy, Rookie Test Driver for Envision Virgin Racing, Audi e-tron FE06
Alastair Staley / Motorsport Images
昨年スーパーフォーミュラでチャンピオンに輝き、2015年の全日本F3、2017年のスーパーGT(GT500クラス)に続く、日本国内のレースカテゴリーにおける3つ目のタイトルを獲得したニック・キャシディ。彼はヴァージンと契約し、2020-2021シーズンからフォーミュラEにフル参戦することが決定した。
2016年にユーロF3に参戦して以降は、日本のレースカテゴリーを中心に活動してきたキャシディ。しかしながら、今年3月にモロッコ・マラケシュで行なわれたフォーミュラEルーキーテストにヴァージンから参加すると、2番手以下に0.5秒もの差をつけトップタイムを記録。マラケシュのコースレコードも更新するおまけ付きで、関係者から大いに注目を集めていた。
そして今回、ヴァージンと複数年契約を締結したことが発表され、ジャガーに移籍したサム・バードの後任として、ロビン・フラインスとコンビを組むことになった。
「来シーズンからエンビジョン・ヴァージン・レーシングに加入し、フォーミュラEを戦えることは、僕にとって素晴らしいチャンスだ」
そうキャシディは語った。
「このチームはグリッド上で最も成功したチームのひとつだし、素晴らしい設備もある。3月のルーキーテストに参加して以来、その点には非常に感銘を受けている」
「フォーミュラEの競争の質が世界的にとても高いことは、レーシングドライバーであれば誰もが知っているし、そこに名を連ねることができたのは素晴らしい気分だ」
「日本でのレースは、僕にとって素晴らしい経験になった。短期間で多くのことを成し遂げられたのは幸運なことだったけど、今は自分のキャリアにおける次なるチャレンジをする時だと思っているし、ヴァージン、そしてフォーミュラEでそれができることを本当に楽しみにしている」
ヴァージンのマネージングディレクターを務めるシルヴァン・フィリッピは、次のように付け加えた。
「我々はニックが非常に野心的で、才能にあふれ、レース巧者で速さもあり、この年にして印象的な実績を残してきていることはよく知っている。あの印象的なトラックレコード更新もそのひとつだ」
「彼と過ごした短い時間によって、我々は彼とロビン・フラインスというラインアップが、選手権を勝ち獲るため最前線で戦える布陣であると確信した」
キャシディのヴァージン加入は、バードの離脱発表から1日遅れで発表される形となったが、キャシディの加入はバード離脱を受けて決まったものではなく、バードの移籍が最終合意に達する前から、キャシディにはオファーがあったようだ。
また、キャシディには他にも多くのフォーミュラEチームから2020-2021シーズンのドライブについて声がかかっていたようで、その中にはパスカル・ウェーレインの後任としてマヒンドラで2019-2020シーズンの残りレースを戦う、というオファーも含まれていた。しかしながら、キャシディは最終的にヴァージンと契約することを選んだ。
キャシディは現在、トムスからスーパーフォーミュラとスーパーGTに参戦中だ。スーパーGTが11月、スーパーフォーミュラが12月閉幕の予定である一方、フォーミュラEの2020-2021シーズンは2021年1月からの開幕となったため、直接的な日程の衝突はない。
なお、motorsport.comの調べによると、トムスとキャシディの間では2021年以降も関係を継続することについて話し合いが行なわれている模様。スーパーフォーミュラは今季限りの参戦となるのが濃厚だが、来季もスーパーGTに参戦する可能性は残されているようだ。ただその場合も、フォーミュラEの日程が優先されることになるだろう。
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