フォーミュラEの東京大会、開催日程が正式決定……日本での開催はフォーミュラEとしても悲願だった
東京でのフォーミュラE開催が決まった。これが予定通り実現すれば、日本国内では初の本格的な市街地レースということになる。これまで多数計画が持ち上がってきた日本での市街地レース開催が、ついに実現する。
フォーミュラEの東京開催が決まった。2024年の3月30日、東京・お台場の東京ビッグサイト周辺を舞台に、日本で初めての本格的な市街地レースとして開催されるようだ。
フォーミュラEの日本開催は、日本のみならずフォーミュラE側としても悲願。シリーズの立ち上げ直後から、フォーミュラEは日本での開催を熱望している旨を語っていた。
「我々は日本での開催を含めて日本の関与を望んでおり、現在日本の広告代理店と協力して様々な企業や自治体と話を続けている」
2016年、当時フォーミュラEの代表を務めていたアレハンドロ・アガグはmotorsport.comの取材にそう語った。また2018年の段階でも、アガグ代表(当時)は次のように語っている。
「我々は東京や横浜など、いくつかの場所と話をしている。日本でレースを開催するというのは、我々にとっての最優先事項のひとつだ」
フォーミュラEの日本開催における候補地は、今回決定した東京だけではなかった。現在フォーミュラEに参戦中の日産の本社がある横浜、西の大都市である大阪など、様々な自治体が開催に興味を持っていたとされる。2018年の段階では、東京よりも計画が進んでいる自治体があったという情報もあった。
しかし2019年、東京都がフォーミュラE誘致の調査費を予算に計上したことが明らかになり、2022年の10月にはその東京都がフォーミュラE・オペレーションズと開催協定を結んだ。そしてそれから数ヵ月、6月20日に行なわれた世界モータースポーツ評議会の会合で、フォーミュラEの2023-2024シーズンの開催予定カレンダーが承認され、第7戦に東京ePrixが組み込まれることになった。
コースレイアウトなどはまだ明らかになっていないが、東京ビッグサイト周辺の”道路”が舞台になるとプレスリリースでは言及されている。この”道路”が公道であれば、日本初の本格的な公道レースということになる。
ただ日本国内での公道レースは、この東京ePrixが初めてというわけではない。2020年の9月には、島根県江津市の江津駅前の公道を舞台に、A1市街地グランプリが開催された。このレースはレンタルカートで争われたが、関口雄飛らトップドライバーも参戦し注目を集めた。
WRCのラリージャパンなど、ラリー競技では公道を走行したことはあるが、レースという意味では公道を使ったのはこのA1市街地グランプリが唯一の例である。
またそれ以前にも、小樽でのCART、沖縄でのスーパーGT、横浜や大阪でのF1、三宅島でのオートバイレースなど、いくつか公道レースの開催計画が持ち上がったが、実現することはなく現在に至っている。
なお現在自民党のモータースポーツ議連は、公道レースの開催を後押しするための法案提出を準備中である。この法案は今国会での成立が目指されていたものの、提出すらなされなかったようだ。
この法案がなければフォーミュラEの公道開催は難しいのではないか……そう見る向きもあるが、議連に所属するある議員は以前、フォーミュラEの東京開催は法案の成立とは関係ないと語っていたことがある。それを考えれば、東京ePrixが公道区間をほとんど使用しないレイアウトになる可能性もありそうだ。
しかし市街地での本格的レース……世界選手権の1戦が日本の市街地で行なわれるのは、今回が初になるのは間違いない。しかも東京の中心地からも程近いお台場が舞台となるならば、盛り上がるのは必至だろう。普段はレースを見たこともない一般大衆の目に触れることにもなるだろう。
東京の神宮外苑では、2019年にF1マシン、2021年にはMotoGP、スーパーGT、スーパーフォーミュラマシンのデモランイベントが行なわれたことがある。このイベントには数多くのファンが詰めかけた。また六本木、丸の内、新宿では、フォーミュラEマシンのデモ走行が公道で行なわれ、やはり数多くのファンが集まった。実際にレースが行なわれるとなれば、当時以上の注目されるのは必至である。
運営母体やレースオペレーションの体制がどうなるかなど、まだ明らかになっていない部分が多い東京ePrix。しかし予定通り実現することになれば、日本のレース界に新たな1ページが記されることになる。
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