新型コロナウイルスに揺れる中国。モータースポーツへの影響は?
中国では新型コロナウイルスにより多数の死者が出ている。同国で来月開催予定のラリーはこの影響で中止となることが一時発表されたが、後にこれが取り消されるなど混乱。一方でフォーミュラEは、三亜ePrixを予定通り開催すべく準備を進めている。
Edoardo Mortara, Venturi Formula E, Venturi VFE05, Pascal Wehrlein, Mahindra Racing, M5 Electro
Sam Bagnall / Motorsport Images
中国では、新型コロナウイルスが蔓延。これまでに多くの死者を出している。中国当局によれば、死者数は1月24日の時点で25人。流行の拡大を防ぐため、その中心地である武漢市は封鎖され、鉄道や航空の輸送も停止されている状況だ。
この新型ウイルスの大流行を防ぐべく、中国国内では人が集まるイベントは軒並み中止されており、様々なスポーツイベントをどうするかという点に注目が集まっている。
そんな中、中国自動車連盟(CAMF)は木曜日、2月12日から14日にかけて行なわれる予定だったウインター・ラリーを開催しないことを一時発表した。
「新型コロナウイルスの流行を防止する取り組みの一環として、”4月までの全てのスポーツ競技を中止する”というスポーツ総局の指示に従い、大会組織委員会は、2月12日〜14日に開催が予定されている長白山のラリーを、一時的にキャンセルすることを決定した」
ただこの声明の中にある”4月までの全てのスポーツ競技を中止する”というスポーツ総局の提案は、公式なモノでなかったようで、 CAMFもラリー中止に関する声明を後に取り消すことになった。
なお中国では、3月21日にフォーミュラEの三亜ePrixが開催されることになっている。今回の状況についてフォーミュラEは、中国の状況を監視しながら、イベントが予定通り行なわれるよう、進めていくと語る。
「3月21日の三亜でのレースは、予定通り開催するつもりです。中国国内で誤解を招く誤った声明により、イベントの開催が不確実となりました。そしてその後、声明は削除されることになりました」
「とはいえ、現在の健康上の懸念を考え、我々は日々の状況を注意深く見守っています」
「我々は当地のパートナーに対し、同国のモータースポーツ連盟や海南省の関係当局と連携し、状況の分析と評価、そしてレースの準備に関する推奨事項を提供してくれるようにリクエストしました」
なお三亜は中国南部に位置する島にあるため、中国本土のように封鎖が行なわれるような状況は免れる可能性がある。距離も2000km近く離れている。一方でF1の中国GPが行なわれる上海は、開催日が4月19日からとなっており、その見通しを語るには時期尚早ではあるものの、交通の重要拠点である上に武漢から東に800kmと比較的近い位置にある。
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