スーパーフォーミュラ 第1戦・第2戦もてぎ
冷静な準備と気合のオーバーテイク。雨の開幕戦で勝利の太田格之進「今年は4勝、 5勝と積み重ねていきたい」
ウエットコンディションでトリッキーなレースとなったスーパーフォーミュラ開幕戦もてぎ。勝利した太田格之進がレースを振り返った。
松本 和己
公開日時: 2026/04/04 12:21
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Kakunoshin Ohta, Dandelion Racing
写真:: Masahide Kamio
モビリティリゾートもてぎで開催されたスーパーフォーミュラ開幕戦。雨により波乱の展開となったが、優勝したのは数少ないチャンスをモノにした太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。
昨シーズンは最終戦までタイトル争いを演じた太田だが、最終的にタイトルには手が届かずランキング3位。その精神的なダメージは大きく、精神的になかなかスイッチが入り切らない中で開幕戦を迎えていたという。
「昨年本当に悔しい思いをして、燃え尽き症候群じゃないですけど、またイチから今年戦うということに対して、メンタル的にこの開幕戦にバシッと合わせるっていうのが例年以上に難しかったです」
そう太田はレース後の記者会見で語った。
「それでもやっぱり、週末が近づいてくると勝手に、スーパーフォーミュラならではのヒリヒリしたこの感覚っていうのがだんだん戻ってきて、今年もこのシリーズで戦えるのがどんどん楽しみになってきてきました。実際フリー走行、予選と走って、やっと戻ってきたなという感じです」
予選では、惜しくもポールポジションを逃したものの、2番グリッドを獲得した太田。ポールシッターはディフェンディングチャンピオンの岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)だった。
しかしレース直前、予報よりも強く雨が降り始めたことで、セーフティカー(SC)先導でスタートを切った後3周したところで赤旗が掲示された。
雨が弱まったことでSC下で走行が再開され、レース時間残り16分で一度リスタートに。だがすぐにクラッシュが発生し、再びSC走行となった。
太田が勝負を仕掛けたのは、20周目(残り6分)のリスタート。岩佐にぴたりと張り付いた太田は、ターン1で岩佐に並びかけ、見事にオーバーテイクを決めてみせた。
太田は冷静に準備を整え、リスタート後の混乱も踏まえて勝負に出るタイミングを見極めていたという。
「本当にいつ再開になるか全然わからない状況だったんで、とにかく準備できることをしていました。トリッキーなコンディションだったので気が全く抜けなかったです」
「ただ僕としては、雨量がある程度あったので、後ろの方では多分何かしら混乱が起きるんじゃないかなっていうことを予想していました。仕掛けることは決めていたので、チャンスはコースの前半部分、いっても5コーナーまでかなと思っていました」
「そこに向けてはタイヤのウォームアップだとか、ブレーキのウォームアップだとか、セーフティーカー中に色んな準備が必要でした。あとは(ウエットコンディションで)全開で走れるシチュエーションがほぼなかった中で、最適なブレーキングポイントを一瞬で見つけるって本当に難しいんですけど、ちょっとギャンブルチックなというか、もう歯を食いしばっていくしかないようなシチュエーションを、何とか自分なりに気合でいけたなと思っています」
そう優勝を決定づけたオーバーテイクについて語った太田。SC走行中から岩佐に近づいていた理由について聞かれると、ジョークを交えながら次のように語った。
「皆さんに楽しんでいただこうかなと思っただけなんですけど(笑)。僕も気合入ってましたし、多分これ中継で言われてるんだろうなって思いながらモニター見てました」
「あまり意味はないというか、頑張ってウォームアップしていました。でも岩佐選手のホイールスピンの感じとかをなんとなく見たいっていうのはあって。ウォームアップに苦戦しているように感じた部分がありました。近くを走ったから、それが分かったっていうのはあったので。SC明けの最終コーナーの立ち上がりはチャンスになるので、OT(オーバーテイクシステム)をそこで使っていくことを戦略として考えたという感じでしたね」
まずは幸先の良い滑り出しを見せた太田。今季の目標を聞かれると、力強くチャンピオンを目指すと宣言した。
「チャンピオンしかないです。もちろん一番のライバルは岩佐選手になると思いますけれども、昨年以上のパフォーマンスをしっかりと出して、昨年は3勝しているんで今年は4勝、 5勝と積み重ねていければいいなと思っています」
関連ニュース:
スーパーフォーミュラ岩佐歩夢、SF開幕勝利逃した要因「エンジンが吹けない状態だった」と示唆
スーパーフォーミュラSC発令時にあわや大惨事のアクシデント……ブラウニングは無線の不調でスロー車両に気付かず「クルマが突然見えた」
スーパーフォーミュラ一瞬の隙をついたSCリスタート。太田格之進がわずかなチャンスをモノにし開幕ウイナーに。岩佐歩夢敗れ2位|スーパーフォーミュラ第1戦
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 岩佐歩夢、SF開幕勝利逃した要因「エンジンが吹けない状態だった」と示唆
次の記事 苦しんできたThreeBondが過去最高の5位! 小出峻の好走に塚越監督「各自の細かい努力のおかげ」
More from
松本 和己

読みもバッチリハマった野尻智紀、2戦連続ポール獲得「かなり限界まで攻め切ることができた」
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ
第8戦:SUGO
1 ヵ月前
読みもバッチリハマった野尻智紀、2戦連続ポール獲得「かなり限界まで攻め切ることができた」

36号車au、ウエイト40kgで予選2番手! 山下健太「まさか2番手になるなんて。これ以上は見えなかった」
スーパーGT
スーパーGT
第2戦:富士
4 ヵ月前
36号車au、ウエイト40kgで予選2番手! 山下健太「まさか2番手になるなんて。これ以上は見えなかった」

これがフォーミュラEの未来! 800馬力超えの四駆”モンスター”次世代車両『Gen4』正式お披露目
フォーミュラE
フォーミュラE 4 ヵ月前
これがフォーミュラEの未来! 800馬力超えの四駆”モンスター”次世代車両『Gen4』正式お披露目
最新ニュース

スペインで痛恨5位のラッセル、VSC受けての変則2ストップは正解だったのか? 本人は「どのみち結果は変わらなかった」との認識
F1
F1 F1
スペインGP
11 時間前
スペインで痛恨5位のラッセル、VSC受けての変則2ストップは正解だったのか? 本人は「どのみち結果は変わらなかった」との認識

テック3、Moto2のセナ・アジアスを2027年に起用! マリーニと合わせラインアップ一新
MotoGP
MGP MotoGP 11 時間前
テック3、Moto2のセナ・アジアスを2027年に起用! マリーニと合わせラインアップ一新

腕上がりに苦しんだマルティン、オーストリア後に”手術するしない”の対応判断へ
MotoGP
MGP MotoGP
オーストリアGP
12 時間前
腕上がりに苦しんだマルティン、オーストリア後に”手術するしない”の対応判断へ

全24戦の2027年F1カレンダー発表! 4月上旬の日本GPやモナコGPなど10戦でスプリント実施
F1
F1 F1
スペインGP
13 時間前
全24戦の2027年F1カレンダー発表! 4月上旬の日本GPやモナコGPなど10戦でスプリント実施
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録