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新プロジェクト”NEXT 50”を後押しした、トヨタ豊田章男社長の言葉……スーパーフォーミュラを”世界に繋がるレース”に

スーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーション(JRP)が、新プロジェクト”SF NEXT 50”に関する会見を開催。その中で、このプロジェクトを後押ししたトヨタ自動車の豊田章男社長の言葉があったことが明かされた。

IndyCar Dallara DW12, Toyota TS050 Hybrid, Red Bull Honda

写真:: Motorsport.com / Japan

 スーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーション(JRP)は、2022年以降も持続可能なモータースポーツ業界作りを目指した『SUPER FORMULA NEXT 50(SF NEXT 50)』と名付けられたプロジェクトの発足を、10月25日に発表した。

 JRPはこのプロジェクトに関する追加の取材会を、スーパーフォーミュラ最終戦が行なわれている鈴鹿サーキットで開催し、プロジェクトの目的について次のように語った。

「このプロジェクトの目的は3つあります。ひとつは参加台数・参加ドライバーを増やすこと、そしてふたつ目は我々が立ち上げるデジタルプラットフォームの会員数・ファン数を増やすこと、そしてサーキットに出来るだけ多くのファンの方に来ていただくこと……これらを目標にやっていきたいと思います」

 そう語るのは、JRPで『SF NEXT 50』のプロジェクトリーダーを努める上野禎久氏である。

「スポーツビジネスはチケット、メディア、パートナー、マーチャンダイジングの4つが、収入の柱になります。しかし今の我々には、これらの4つとも、確たるモノはありません」

「新しいデジタルプラットフォームに関しては、会員やファンの皆様に支えていただいて、コンテンツビジネスを育てていきたいと思っております。パートナーシップに関しては、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーさんに参加していただきますが、今後も様々な企業さんに参加していただいて、成長させていきたいと思っています」

「そして興行収入をチームやドライバー、サーキットに、しっかりと分配していけるような仕組みにしていきたいと思っています」

 近年のスーパーフォーミュラは、観客動員数の面では確かに苦戦している。その状況を打破するために、今回のプロジェクトが立ち上げられたわけだ。この後押しのひとつとなったのは、ある人物の言葉だったようだ。

「それが今回のプロジェクトのきっかけになったわけではありません。あくまで、私自身のモチベーションが上がったという話ですから」

 そう前置きした上で、上野氏は次のように語った。

「昨年の8月、2020年シーズンの開幕戦の頃です。実はトヨタ自動車の豊田章男社長から『素晴らしいハイレベルなレースをやっておられますね』とお言葉をかけていただきました。お褒めの言葉をいただいたのかと思ったら、さらに次のように仰られました。『まったくその面白さが伝わっていないよ』と」

「企業のトップの方に、ご注目いただいているという嬉しさもありながら、プロモーターとしてそれをしっかりとお届けするために何が足りないのだろうという点で、僕の中で少しスイッチが入りました。そしてトヨタさんとホンダさんに非常に強く支えていただいて、このプロジェクトが本格的に走り始めました」

「皆さんにこのカテゴリーをなんとかしようという共感を持っていただいたので、このプロジェクトがスタートしました。こうして発表できたのは、すごく嬉しいことかなと思っています」

 ではトヨタ社内では、豊田社長からどんな指示があったのか? 会見に出席したトヨタGAZOO Racing Company主査の加地雅哉は、次のように明かした。

「『スーパーフォーミュラというレースは、レース自体はすごく接戦で、ドライバーにもコアなファンにも魅力的なモノになっている。もっと皆で盛り上げていこう。しっかりJRPさんをお支えし、スーパーフォーミュラが世界に繋がるレースになっていくために、メーカーの垣根を越えて一緒にやっていくんだ』ということが、本当に強く我々に指示されました」

 加地主査はそう豊田社長の意向を明かした。

「私たちとしても、こんなにありがたい指示はないと受け止めています。それでホンダさんともご相談して、JRPさんを支えて頑張っていきましょうという形になっています。今後もメーカーの垣根を越えたコラボレーションを続けていって、みなさんに面白いレース、ドライバーズファーストのレースをお見せしていきたいと思います」

 また同じくこの会見に出席したホンダのモータースポーツ部長である長井昌也も、社内でスーパーフォーミュラの魅力を高めていくための議論がされていることを明かした。

「加地さんは、”世界に繋がるレース”ということも仰いました。我々ホンダは、ヨーロッパやアメリカのレースをやっていますが、スーパーフォーミュラがそこにちゃんと繋がっているかといえば、まだフルにそこが活かされていないと思います」

 長井部長はそう語った。

「レッドブルさんとの育成だとか、アメリカでの育成だとか、なんとかそこを繋げていきたいということを試みていますが、スーパーフォーミュラは日本の中だけで終わってしまっています」

「そこで終わることなく、どうにか世界の中、アジアの中で輝くフォーミュラになっていけるようにしなければいけないねと、社内でも議論をしています」

 SF NEXT 50のビジョンの中でも、”世界中の子どもたちに憧れられる「アジアを代表するSUPER FORMULA」”を目指すと謳われており、この日の会見でも、まだ具体例はないものの、アジアを中心に海外でレースをすることなども視野に入れているということも明かされている。

 なおSF NEXT 50のプロジェクトリーダーである上野氏が、12月1日付けでJRPの代表取締役社長になることも、この日併せて発表された。このことも、トヨタ、ホンダのバックアップを受け、JRPが一丸となってこのプロジェクトを成功させようとしている、その証左と言うこともできるかもしれない。

 

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