【スーパーフォーミュラ】サッシャ・フェネストラズに強力助っ人! 今季からミハエル・クルムが通訳としてサポート
元レーシングドライバーのミハエル・クルムが、スーパーフォーミュラ参戦3年目を迎えるサッシャ・フェネストラズを通訳としてサポートするようだ。
写真:: Masahide Kamio
現在KONDO RACINGからスーパーフォーミュラに参戦しているサッシャ・フェネストラズ。今季からはミハエル・クルムが通訳としてつき、サポートを行なうようだ。
フェネストラズは2019年に全日本F3でタイトルを獲得すると、2020年からスーパーフォーミュラとスーパーGT・GT500にステップアップ。2021年はコロナ禍による入国制限で満足にレースができなかったが、2022年シーズンは開幕からレースを戦う。
そんな彼にも課題としている点があった。それがコミュニケーション。村田卓児エンジニアとの会話には通訳が必要であるため、100%円滑な意思疎通ができていたわけではなかったようだ。
しかし、フェネストラズには強力な味方がついた。かつて長きに渡って日本のレース界で活躍してきたミハエル・クルムだ。彼が今季からフェネストラズの通訳を務めることとなった。
フェネストラズはこう語る。
「チーム内部では大きな変化があった。今年からミハエル・クルムが通訳をしてくれるんだ。これで僕がどこを改善して欲しいのか(英語で)伝えやすくなる」
Sacha Fenestraz, KONDO RACING
Photo by: Masahide Kamio
「これはトヨタとチームのアイデアなんだ。僕はトヨタに対して、自分は助けを必要としているし、僕が上位を争うことはトヨタのためにもなるとハッキリ言ったんだ。そしてトヨタはチームに対して、僕を助けられる人を探して欲しいと言ってくれた」
「この点(通訳)においてはミハエルしかいないと思う。彼は長い間日本にいて、日本語も英語も上手だ。僕はこれまで、片言の日本語でなんとか理解してもらおうとしていたけど、今は彼が通訳してくれるので、思いのままに意思表示ができる」
現在はNISMOのエグゼクティブアドバイザー、そしてNISMOドライビングアカデミー校長など、指導者としてモータースポーツに携わっているクルム。彼はコミュニケーションの重要性について次のように語る。
「サッシャの日本語はかなり上達している。ただ、F1にラップタイムが近いような超高速のマシンを走らせるには、ステアリングを握ることに全集中しないといけない」
「日本語が上手くなってなんとかエンジニアとコミュニケーションが取れるようになったとしても、余計なストレスがかかるし軋轢も起きかねない。特にマシンに乗っている時は(無線を介して)英語で話せる人間が必要だ。だから僕の助けが必要だったんだ」
「今日(鈴鹿合同テスト初日)初めて仕事をしたけど、サッシャはクルマで感じたことや今足りないものを英語で自由に表現できるようになった。僕はそれをエンジニアに伝え、一緒に解決策を探ることができる。言葉の壁をなくして、彼がきちんと仕事に集中できるようにしてあげられると思う」
経験豊富なクルムのサポートにより、フェネストラズもこれ以上ない形でシーズンの準備を進められるはずだ。クルムも「彼はコース外でもよく働き、モチベーションも高い。前向きな気持ちでシーズンに臨めるだろうし、サプライズを起こして欲しい」と期待感をうかがわせた。
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