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野尻智紀が“あえて”コントローラーパッドでSFバーチャル戦に参加した理由

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野尻智紀が“あえて”コントローラーパッドでSFバーチャル戦に参加した理由
執筆:
2020/05/21 3:15

5月17日にJ SPORTSで放送されたスーパーフォーミュラのバーチャルレース。参加した全員のドライバーがステアリングコントローラーを用意する中、野尻智紀だけが通常のコントーラーパッドでレースに臨んだ。

 新型コロナウイルスの影響で実際のレースが開催できない中、国内トップフォーミュラである全日本スーパーフォーミュラ選手権でも現役選手が集まってオンラインでのバーチャルレースが開催された。そんな中、TEAM MUGENから2020シーズンを戦う野尻智紀は、他のドライバーとは異なる“試み”を行なった。

 今回のバーチャルレースで使用されたのはPlayStation4用ソフトウェア『グランツーリスモSPORT』。新型コロナウイルスの感染予防対策として、それぞれ自宅から参加したのだが、それぞれがゲーム本体とは別に販売されているステアリングコントローラーを用意してオンラインレースに臨んだ。

 しかし、野尻だけはステアリングコントローラーを所有しているにも関わらず、それを“あえて”使わなかったのだ。

「グランツーリスモSPORTが発売された時はステアリングコントローラーを使っていたんですけど、ペダルの感度がうまくいかないというか、自分がペダルに合わせられていませんでした」

「その後しばらくやっていなかったんですが、こういう状況になって再びグランツーリスモをやるようになりました。ただ、ステアリングの部分だけ別のシミュレーター用に今は使っていて、(グランツーリスモ用に)設置するのが難しい状況にあるなど、色々理由があって通常のコントローラーで今回は参加しました」

 そう語った野尻だが、今回コントローラーパッドで参加する姿をみせることで、“モータースポーツのゲームはもっと気軽に楽しめる”ということを伝えたかったのだという。

「確かにステアリングがあった方が繊細な操作ができて全体的なレベルは上がるかもしれないですけど……モータースポーツは基本的に実車でなかなかサーキットを走れないから、こういうリアルに近いグランツーリスモで走れるというの魅力だと思います」

「ただステアリングコントローラーは決して安くないですし、設置するには場所も取ります。それぞれの家庭の状況が違う中で、そこで(グランツーリスモをするにはステアリングコントローラーが絶対必要というような)敷居が高くになってしまうのも、少し違うのかなと思うところもありました」

「『誰よりも速く走りたい!』というのであれば、ステアリングコントローラーが必要かもしれませんが、そうじゃないのであれば普通のコントローラーでも十分楽しめます」

「そのためには(コントローラーパッドで)ある程度走れないと、そう思ってもらえません。もちろん練習はけっこうしました。さすがにトップまでは見えなかったですけど、みんなでレースできるくらいのレベルには来られたと思います」

 “ステアリングコントローラーの方が絶対有利”という固定概念がある中、野尻は予選では5番手タイムを記録。決勝では接触等はあったもののポイント圏内の8位でフィニッシュした。

「練習している段階から、トップとは0.5~0.6秒くらいの差はあるだろうなと思っていたので、今の自分としてはこの辺が限界なのかなという感じです」

「パッドは(ゲーム内でのステアリング操作を)十字キーやスティックを使う方法以外に、モーションセンサーを使うやり方もあります。僕はスティック操作でやっていました。でもモーションセンサーを使ってすごく速い人とかもいますし、パッドも限界はもっと高いところにあるのかと思います」

「僕はスティック操作で今回参加しましたが、もしかしたらモーションセンサーとか違うやり方を試していけば、その差は縮まったかもしれないですし、可能性はもう少しあるかなという気はしています」

 野尻の“モータースポーツを気軽に楽しんでほしい”という想いは、外出自粛が続く今の期間でも顕著に現れている。普段から仲の良い中山雄一、富田竜一郎とともにグランツーリスモSPORT内で「のじさんぽオンライン」というオンラインルームを開設。一般のユーザーとともにレースを楽しんでいる。

「このゲームが発売されて少し経ったあたりから、最初は富田選手とふたりでやっていたんですけど、最近になって中山選手も全部揃えたので3人でやるようになりました。これだけ自粛が要請されて『家にいましょう』と言われる中で、家にいれるだけのものを少しでも提供できたなと思うところがありました」

「TwitterとかSNSを見ていても、『グランツーリスモもやってみたいな』とか『レースを実際に観に行きたいな』と思っている人がすごくたくさんいると思うんですよ。こういったことを通してレースというのを皆さんにもっと簡単に感じてもらえるといいですね」

「残念ながらオンラインレースだと、僕たちを含めて十数名だけの集まりになってしまいますけど、その様子をYouTubeで配信してみたりとかして、少しでも今の状況の中で貢献できることがあればなと思っています」

「ここ最近は土日開催をメインにしていますが、これをずっと続けていくのは難しいです。これから(実際のレース再開に向けた話など)色々決まってくると思うので、そこを見ながらやれる限りはやっていこうかなと考えています」

 最後にシーズン開幕を待ちわびつつも、外出自粛の生活を余儀なくされているファンに向け、野尻はこのようなメッセージを贈った。

「ファンも皆さんも厳しい状況、もどかしい状況の中で過ごされていると思います。その中で『レースを観たい!』と思ってくださる方々にいらっしゃるでしょうし、僕たちも『レースがしたい!』という気持ちが高まってきています。その想いを実際のレースで皆さんにお見せできるように頑張っていきたいと思います。またサーキットでの観戦や放送を観てレースを楽しんでいただければ幸いです」

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この記事について

シリーズ eSports , スーパーフォーミュラ
ドライバー 野尻 智紀
執筆者 吉田知弘