スーパーGT第5戦鈴鹿で無念の失格となった23号車MOTUL AUTECH Z。タイヤトラブルがスキッドブロック違反の一因に?
スーパーGT第5戦鈴鹿で暫定2位として表彰を受けるも、再車検不合格で失格となった23号車MOTUL AUTECH Z。彼らにはレース中にタイヤトラブルが起きていたことが分かった。
鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーGT第5戦では、23号車MOTUL AUTECH Zの松田次生、ロニー・クインタレッリ組が2番手でチェッカーを受けるも、レース後の再車検で不合格。失格の憂き目に遭った。そんな彼らの、失格裁定を受ける一因になったと思われるトラブルの存在が明らかとなった。
23号車は予選で2番グリッドを確保すると、決勝レースでも安定したペースを刻み、ポジションをキープ。ポールスタートの16号車ARTA MUGEN NSX-GTがフルコース・イエロー直前のタイミングでピットインして大きなマージンを稼いだため、レースは彼らのひとり旅となっていたが、23号車はそんな16号車とのギャップも縮めつつ2番手でチェッカー。暫定表彰式でも松田とクインタレッリが2位のドライバーとして登壇したが、一転して再車検不合格による失格が言い渡された。
23号車がそのまま2位となれば松田、クインタレッリ組はトップと9点差のランキング3番手に浮上することになっていたが、失格裁定により一転してトップと24点差のランキング7番手に。タイトル争いを考えても大きな痛手となった。
再車検で抵触したのは、マシン底面にあるスキッドブロックの規定違反。これがレース中に削れてしまい、規定の厚さよりも薄くなってしまっていたのだ。レース後にNISMOの監督兼エンジニアである中島健氏が語ったところによると、23号車は特段アグレッシブな車高設定をしていたわけではないとして、原因については今後調査をするとしていた。
そしてスポーツランドSUGOでの第6戦を前に、日産陣営の総監督である松村基宏氏がmotorsport.comの取材に応え、第5戦では23号車にタイヤトラブルが起きていたことを明かした。
「タイヤが壊れたというか、壊れる手前になっていました。それでその分だけ(車高が)下がってしまってしまいました」
松村総監督はそう語る。
「(ルーティン外のピットインで)タイヤを交換しても、順位的には落ちてしまうので、そのまま走ることを選びましたが、結果的には130Rでかなり白煙が出ていましたね。向かい風など色々な要因があったのですが、最終的には削れても走り続けた、ということです」
「スタートした時から(スキッドブロックの厚さが)未達で走っていたわけではありません。予選でも2番手に入ったので(予選後再車検の対象となり)チェックされ、問題がなかったところからスタートしています。ただ450kmレースの中で、すり減るような状況が出てしまった、ということだと思っています」
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