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昨年は表彰台も獲得し大きく前進。笹原右京、2年目はチーム力×スピードでさらなる高みへ

笹原右京は、2020年のスーパーGTでTEAM MUGENは大きく前進したと考えており、2021年はこの勢いを少なくとも維持し、さらなる高みを目指したいと語った。

笹原右京 Ukyo Sasahara

写真:: Motorsport.com / Japan

 2020年にTEAM Red Bull MUGENからスーパーGTデビューを果たした笹原右京は、2021年も同チームでGT500クラスを戦う。彼は昨年チームが“大きなステップ”を踏めたことが、来たるシーズンに向けての手応えになっているようだ。

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 笹原は昨年、武藤英紀とのコンビで16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTをドライブ。笹原が全レースで予選Q1を担当し、8戦中5戦でQ2に駒を進めた。また16号車は特にもてぎで行なわれた2レースで速さを発揮し、第4戦で3位、第7戦で4位に入った。第4戦での3位はチームが2017年にGT500に復帰して以来初の表彰台であり、チームランキングも2019年の15位(最下位)から脱出してヨコハマタイヤユーザー最上位の13位につけるなど、進歩を見せたシーズンとなった。

「昨シーズン、僕たちは表彰台を獲得することができましたが、これはチームにとって非常に大きなステップでした。今年はさらに上のステップを目指して行きたいですし、最終的にはチャンピオンを目指せるように、チームでやるべきことを一生懸命やっていきたいです」

 そう語る笹原。彼は自身がアンバサダーを務める自転車メーカー、スペシャライズド社にフィッティングのため訪れていたが、そこでインタビューに応えてくれた。

 TEAM Red Bull MUGENで2年目となる笹原だが、彼を取り巻く環境は大きく変化した。チームメイトはベテランの武藤から同世代の大湯都史樹に。そしてチーム監督も中野信治から田中祥克に変わった。

 しかしながら笹原は、チーム体制が変わった中でも昨年通り各々がやるべき仕事をこなしていけば問題ないと考えており、チーム全体としての雰囲気の良さやチームワークを引き継いでいきたいと語った。

「今年は監督やパートナーなど、変わることが色々とありますし、もちろん2年目の自分が昨年学んだことを活かしてチームを引っ張っていかないといけないと思います。ただ僕がどうこうと言うよりは、各々がやるべきことに集中していけば問題ないと思いますし、僕は心配していません。チームの皆さんがレースウィーク以外でも走行に向けてどれだけ頑張って下さっているのかも分かっていますしね」

「昨年のセパンテストから最終戦に至るまでの間にチーム力は大幅に向上して、雰囲気やチームワークは進化して洗練されたと思っています。今年はこのチーム力を最低限維持して、さらに伸ばしていきたいです。これまで海外含め色んなチームにお世話になりましたが、みんなが協力して前に進もうという気持ちが強いチームだなと感じました」

 笹原とコンビを組むのは、今季GT500ステップアップした大湯。コンビの平均年齢23歳(2021年1月時点)はGT500では最年少となる。笹原と大湯はSRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール-フォーミュラ)の同期生であり、FIA F4、全日本F3(現スーパーフォーミュラ・ライツ)でも同じ土俵で戦ってきた。お互いをよく知る関係だけに、それが1台のマシンで共に戦う上でプラスになる部分もあるだろう。

「大湯選手はSRSの同期で、F4でもチームメイトでF3も同じ年に走っていました。だから彼がどういう人間か、どういうクルマの好みなのかはある程度把握しているつもりです」と笹原。昨年までのチーム力、そしてふたりの若さとスピードを活かせれば、2021年はさらに期待の持てるシーズンになるだろうと結んだ。

「おそらく僕たちは、GT500の中でもかなり若いコンビだと思います。そういった意味では、僕たちふたりの持ち味はスピードだと思いますし、まずは前に出ること、それこそポールポジションといったところを狙っていきたいです」

「加えて、昨年僕たちはチーム力を活かした強いレースができていたので、そこも活かせれば今年も面白いレースができるんじゃないかなという期待はあります」

 

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