WSBK参戦のラズガットリオグル、MotoGPからも熱視線。ファクトリーチームなら転向も?
スーパーバイク世界選手権にヤマハから参戦するトプラク・ラズガットリオグルだが、彼のマネージャーはMotoGPのファクトリーチームからオファーがあれば転向もあり得ると語った。
Toprak Razgatlioglu, Pata Yamaha
Gold and Goose / Motorsport Images
スーパーバイク世界選手権(WSBK)に参戦するトルコ人ライダーのトプラク・ラズガットリオグルは、昨年キャリア初優勝をプセッティ・カワサキで記録。鈴鹿8時間耐久ロードレースにもエントリーされるなどカワサキ期待の若手だったが、その8耐でレースに出場すること無く終わったことなども関係し、彼はヤマハ移籍という道を選んだ。
今季のWSBKは新型コロナウイルスの影響によって中断されているが、なんとか開催された開幕戦オーストラリアラウンドでは、ラズガットリオグルがヤマハでのデビューレースながらいきなり優勝を挙げるなど、そのポテンシャルを既に発揮している。
ラズガットリオグルは同郷のスーパースポーツ世界選手権(SSP)で5度の王者であるケナン・ソフォーグルに師事しており、彼のマネージャーもソフォーグルが務めている。
そしてソフォーグルはラズガットリオグルには既にMotoGPへ転向するチャンスがあったと明かしている。ただ、弟子の優先事項はWSBKでチャンピオンになり、”レジェンド”となることだとも語った。
しかし、2021年にMotoGPのファクトリーチームから誘いがあった場合、ラズガットリオグルの計画が変更される可能性はあるとした。
「トプラクは既にMotoGPからの関心を買っていたと言える。すぐに私は彼にいいチームからの良いオファーがあったと伝えたが、我々の第一目標は2020年シーズンにトプラクと共にスーパーバイクへ挑むことだった」
「彼をSTK1000に送った際、私はトプラクに目標はWSBKで何年も世界王者になることだと伝えていた」
「もし2021年にWSBKで簡単に全て優勝できるようで、そこに(MotoGPの)ファクトリーチームからトプラクへオファーがあれば、計画を変え、トプラクが気に入ればMotoGPへ移籍するだろう」
■“野心”が足りなかった? ソフォーグル回顧
スーパースポーツ世界選手権(SSP)に参戦していたソフォーグルの初タイトルは2007年。2008年にはテンケイト・ホンダからWSBKにも参戦したがランキング18位にとどまり、翌年からは再びSSPへと戻った。
2010年には再びSSPでタイトルを獲得し、2011年には故富沢祥也の後任としてMoto2クラスへと参加し、オランダGPでは2位表彰台も獲得している。しかしランキングは17位であった。
その後再びSSPに戻ったソフォーグルは2012年には再び戴冠。2015、2016年と計5度のタイトルを獲得して、2018年に現役を退いた。
「トルコでバイクに乗っていた時の僕の夢は、スーパースポーツ世界選手権でレースをすることだった」と、ソフォーグルは回顧している。
「世界選手権で王者になることではなく、SSPでレースすることだった」
「私はSSPで走り、そしてチャンピオンシップを5度勝った。おそらくWSBKでチャンピオンとなったり、Moto2やMotoGPに転向するという野心がこの身には足りなかったのかもしれない。少しは試してみたが、短期間で自分の望むものがわからなかったから、諦めたんだ」
「私はスーパースポーツ世界選手権でやってきたことに満足しているし、将来のトルコ人ライダーに向けて道を開けたことにも嬉しく思っているんだ」
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