ボッタス、ベッテルの翼端板がマシンの下に挟まり、ペース上がらず……勝利逸する
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、エミリア・ロマーニャGPの決勝でマシンの下に挟まった他車から外れたパーツを取り除くことができず、勝利を逃したと語った。
写真:: Mercedes AMG
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1エミリア・ロマーニャGPの決勝レースをポールポジションからスタートし、レース序盤をリードした。そのまま行けば今季3勝目は間違いない……と思われた。
しかし2周目のトサ・コーナーで事件は起きていた。1周目のこのコーナーでは、ハースのケビン・マグヌッセンと、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが接触。ベッテルのマシンからはフロントウイングの翼端板が脱落し、コース上に落ちていたのだ。そして次の周(2周目)に先頭で当該のコーナーにやってきたボッタスは、その翼端板を拾ってしまったのだ。
ボッタスはタイヤのパンクを避けるために、その翼端板を跨いで走り抜けようとした。しかし翼端板はボッタスのマシンの下に引っかかり、フロアにダメージを与えてしまったのだ。
「スタートは良かったし、そうすることが今日の目標のひとつだったんだ」
ボッタスはレース後にそう語った。
「2周目のターン7で、デブリが突然目に飛び込んできた。それを避ける時間はなかった。だから少なくともマシンの真下を通過させ、タイヤでそれを踏まないようにしたんだ」
「しかしそのデブリは、マシンに損傷または何らかの影響を及ぼした。そして、マシンをドライブするのを難しくしてしまった」
ボッタスは翼端板を拾ってしまったことによりペースが上がらず、早々にピットストップを行なったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にアンダーカットされるのを防ぐべく、その翌周にピットイン。一方、チームメイトのルイス・ハミルトンはタイヤ交換を遅らせたことで、ボッタスとフェルスタッペンをオーバーカットすることになった。
ピットストップを終えた後、ボッタスはフェルスタッペンを必死に抑えるというレース展開となった。しかし何度かコースオフするシーンを経て、遂にはオーバーテイクを許してしまうことになった。
「マックスに抜かれるのを阻止するため、僕は本当に一生懸命努力していた」
そうボッタスは語った。
「限界を超えなければいけなかった。それがミスに繋がったから、運が悪かったんだ」
しかしフェルスタッペンは、右リヤタイヤの突然のバーストに見舞われたため、派手にスピン。そのままグラベルにマシンを止めた。そしてセーフティカーが出動することになった。
このセーフティカー中にボッタスはピットストップを行ない、マシンに引っかかったデブリを取り外すことに成功。しかしそれでも、首位に立ったハミルトンを追いかけることはできなかった。
チーム代表のトト・ウルフも、次のように語っている。
「そのデブリは、彼(ボッタス)のマシンの下に詰まってしまっていた。2周目にそのデブリの上を通ってしまったんだ。彼にはそれを避けることはできなかった」
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