米フォーミュラ・リージョナル王者、奨学金制度での来季スーパーフォーミュラ参戦を断念。米ホンダHPDが明らかに
2021年のフォーミュラ・リージョナル・アメリカズ選手権王者であるケフィン・シンプソンは、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)のスカラシップ制度を利用しての来季スーパーフォーミュラ参戦を断念した。
ホンダ・モータースポーツの米国拠点、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)は、2021年のフォーミュラ・リージョナル・アメリカズ選手権(FRアメリカズ)の王者に、スーパーフォーミュラに参戦するための資金を提供する奨学金制度を設けており、その王者にはバルバドス生まれ、ケイマン諸島育ちの17歳、ケフィン・シンプソンが輝いた。しかしシンプソンは、来季のスーパーフォーミュラに参戦することを断念したようだ。
シンプソンは今季、4輪レース転向2年目ながら、FRアメリカズで18戦7勝をマーク。ランキング2位以下に100点近い差をつけるという他を寄せ付けない成績でタイトルを手にした。これにより、シンプソンはHPDから60万ドル(約6812万円)相当の資金援助を受けてスーパーフォーミュラに参戦するチャンスを得ていた。
しかしながら、日本への渡航制限が先行き不透明であることに加え、彼がTJスピードと2022年のインディ・ライツ参戦契約を結んだことも状況を複雑にした。
シンプソンはインディ・ライツとスーパーフォーミュラに並行して参戦する可能性もあるのではと考えられていたが、HPDはシンプソンのスーパーフォーミュラ参戦計画を見送る決定が下されたと明らかにした。
HPDの商業部門の責任者であるジョン・ホワイトマンはmotorsport.comに対し、声明を通じて次のように述べた。
「渡航制限の状況やスーパーフォーミュラのスケジュールが不確実であることから、HPDとケフィンは来季のスーパーフォーミュラ参戦を見送ることで相互に合意した」
「渡航制限の状況は世界的にも厳しい。彼は早くからFRアメリカズ選手権をリードしていたので、我々HPDはケフィンと早い段階から多くの議論を重ねた結果、この結論に至った」
またホワイトマンは、来季はスカラシップの代わりに『HPDパワード・プログラム』という補助的なプログラムを介して、北米でシンプソンをサポートしていくと補足した。シンプソンは今季、HPDドライバーズアカデミーの活動の一環としてNSX GT3での走行を重ねているため、上記の補助プログラムはアキュラ GT3でのレース活動を指すのではないかと見られている。
またHPDは、スーパーフォーミュラ参戦をサポートするスカラシップ制度を2022年も継続することを示唆している。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments