フェルスタッペン、F1モナコGPで得た”教訓”「言葉よりも、コース上の行動で自分を表現していく」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ルイス・ハミルトンとのタイトル争いが激化する中で、F1モナコGPで勝利したことで”良い教訓”を得たと語った。
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1第5戦モナコGPで圧倒的な強さを見せつけ、今季2勝目を挙げた。タイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)が7位に沈んだことで、フェルスタッペンは14ポイントのビハインドを逆転。逆に4ポイント差をつけてポイントリーダーとなった。
モナコでは両者が直接バトルすることはなかったものの、今季はシーズン序盤からふたりがコース上で優勝を争い激しいバトルを繰り広げてきた。そのため、マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは「ふたりがスタート直後に接触し、レースを終えるのは時間の問題だ」とコメントしていた。
ブラウンのコメントを受けてハミルトンはモナコGPを前に、アグレッシブな動きを見せているフェルスタッペンについて「コース上のバトルで証明すべきことがたくさんあると感じているのだろう」と話していた。
一方、フェルスタッペンやレッドブル陣営はハミルトンの発言に反論。フェルスタッペンは「証明しなければいけないことはない」と語っていた。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、ハミルトンの発言はフェルスタッペンを脅威に感じているがゆえのものであり、フェルスタッペンを牽制しているのだと示唆した。
レース前にそんなイザコザがあったフェルスタッペンとハミルトンだが、モナコGPでは明暗が分かれる結果となった。
フェルスタッペンはスタートでバルテリ・ボッタス(メルセデス)を抑えると、そのまま完璧なレース運びで優勝。伝統のモナコでの初表彰台が、優勝という最高の形となった。
予選7番手のハミルトンは、レース序盤は6番手を走行。いち早くピットインしたものの、ピット戦略で順位を上げることができず、むしろ逆にポジションを落としてしまった。最終的にハミルトンは7位でフィニッシュ。ボッタスもホイールナットのトラブルが発生してリタイアに終わっており、メルセデスにとっては散々な週末となった。
タイトル争いにおいて、今回のモナコGPがどれほど重要なのか訊かれたフェルスタッペンは、ハミルトンのコメントに対する反撃のような形で、”良い教訓”が得られたと語った。
「まず第一に、行動は常に言葉よりも多くを物語るということだ」
「この週末を終えて、それが良い教訓になったと思う。コース上での振る舞いで話をしていかなければいけないし、それこそが僕の好きなことなんだ」
「これまでのところ、僕たちはチームとして最もミスが少ない。だからこそ、僕たちが前に出ているんだ。残りのシーズンも、それを続けていきたいね」
モナコGPを終えて、両ランキングをリードしているレッドブルとフェルスタッペン。残る18レースも、モナコで苦渋をなめ、気を引き締めたメルセデス&ハミルトンと激しい戦いを繰り広げていくはずだ。
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