F1 イギリスGP
F1新規参戦アウディ、ドライバー起用条件は“忠誠心”? 長期的なコミットメント求める。ボッタスにチャンス到来か
アウディF1は、起用するドライバーに長期的なコミットメントを求めており、この条件がバルテリ・ボッタスのチーム残留に繋がるかもしれない。

Filip Cleeren
公開日時: 2024/07/06 2:37
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Carlos Sainz, Scuderia Ferrari, enters his cockpit
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2026年からアウディのワークスチームになることが決まっているザウバーは、2025年のドライバーとして既にニコ・ヒュルケンベルグの起用を発表しているが、チームメイトとなるもうひとりのドライバーは未発表の状態となっている。
アウディはドライバーに長期的なコミットメントを要求しており、この起用条件がバルテリ・ボッタスにチーム残留の道を開くかもしれない。
既に2025年シーズンに向けて各チームのシートは埋まりつつある。現状空きシートが残されているのは実質的に下位チームのみだが、長期的なコミットメントを求めるチームと、契約の重要性を求めるドライバーとで折り合いがついていない。
依然2025年ドライバー市場の中心人物となっているのが、今季限りでフェラーリを離れることが決定しているカルロス・サインツJr.だ。当初はザウバー/アウディ、ウイリアムズの間で決断が揺れていると言われていたが、フラビオ・ブリアトーレがアドバイザーとして加わったアルピーヌが土壇場で獲得競争に加わり、状況が複雑になった。
サインツJr.同様、ドライバー市場にいるのはアルピーヌ放出が決まっているエステバン・オコン。こちらもザウバー/アウティやウイリアムズ、そしてハースの残り1席を狙っている。その他、現在ザウバーに所属するボッタスや周冠宇も、サインツJr.の決断次第ではシートを掴む可能性があると指摘されている。
サインツJr.の決断を遅らせている要因は、ザウバー/アウティ、ウイリアムズ、アルピーヌのいずれも、現在所属するフェラーリのように優勝を争える立場にいないということ、そして2026年レギュレーションでどのチームが抜きん出るかが明確になった時点で移籍が可能な柔軟性を残しておきたいという2点が考えられる。
しかしこの3チームはいずれも、チーム状況を好転させるために忠誠心と長期的なコミットメントをドライバーに求めており、長期契約を望むドライバーはサインツJr.以上に魅力的な存在になり始めている。
アウディにとって、安定したドライバーラインアップは特に重要。新規参戦を行なう2026年シーズン開始時にワークスパワーユニット(PU)を投入しても、ライバルに劣る可能性があるため、ヒュルケンベルグと並んで忍耐強い考え方を持つドライバーが必要になるのだ。
「もし誰にとっても簡単な状況であれば、2月の時点でドライバー市場は終わっていただろう」
そう語るのはザウバーでチーム代表を務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラビだ。
Photo by: Simon Galloway / Motorsport Images
「ドライバーの立場からすれば、誰もが2026年に何が起こるかを見極めたいと思っているだろうし、チームも長期的な安定性を確保してドライバーを変えたくないと思っている」
「我々は、2025年をアウディのワークスファクトリーチームのドライバーラインアップでスタートしたいと常々言ってきた。1年後に変更したくないので、我々にとっては重要なことだ」
「我々は自分たちが何者で、どこにいたいのか、そしてこの目標を達成するために何をしているのかを明確にした。もちろん、共に歩む旅がある」
「特に初期の浮き沈みを含め、我々は喜んでこの旅へ出る必要がある。しかしアウディが2026年のF1に与える影響を過小評価する人はいないはずだ」
ボッタスのように、できるだけ早く長期的な未来を確定させたいと考えているドライバーにとっては、たとえ候補リストの一番上に名前が載っていなくても、利害関係からザウバー/アウディや他チームでのシートを確保できる可能性はある。
「そう願っている」とボッタスは言う。
「これからの数年間、明確な目標が欲しいし、自分もその一員となって、一緒に働けるようなプロジェクトを求めている」
「僕はコミットする準備ができているし、優先順位も整理できている。それが僕の立場を強めてくれるといいね」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 角田裕毅、イギリスGP初日は厳しい1日に。でも悲観せず「理想的なスタートは切れなかったが、FP2で十分なデータを集められた」
次の記事 F1メカ解説|マクラーレンやメルセデスに負けられない。レッドブル、F1イギリスGPにアップデート版フロアを投入……RB20からさらなるパフォーマンスを引き出す

More from
Filip Cleeren

なんでそんなに新パーツを作れるのか……フェラーリの積極アップデートにマクラーレン感銘「それを実現できた理由を、理解しなければいけないな」
F1
F1
オランダGP
1 日前
なんでそんなに新パーツを作れるのか……フェラーリの積極アップデートにマクラーレン感銘「それを実現できた理由を、理解しなければいけないな」

”3連覇”狙うマクラーレン、今シーズン後半も積極的マシン開発宣言「今年学んだモノは、絶対に来年にも活きるんだ」
F1
F1
1 日前
”3連覇”狙うマクラーレン、今シーズン後半も積極的マシン開発宣言「今年学んだモノは、絶対に来年にも活きるんだ」

マクラーレン、回転リヤウイングのアイデア乗り遅れに「失望」あったと認める。夏休み明けにようやく実践投入へ
F1
F1
ハンガリーGP
2 日前
マクラーレン、回転リヤウイングのアイデア乗り遅れに「失望」あったと認める。夏休み明けにようやく実践投入へ

More from
カルロス サインツ Jr.

サインツJr.、F1のPU規則”調整”には懐疑的「将来的に抜本的な変更が必要なのはみんな分かっているハズ」
F1
F1
Hungaroring Pirelli test
8 日前
サインツJr.、F1のPU規則”調整”には懐疑的「将来的に抜本的な変更が必要なのはみんな分かっているハズ」

サインツJr.「F1引退後はマジでル・マンに出たい」もうひとつの夢はGT3の草レース?
F1
F1
9 日前
サインツJr.「F1引退後はマジでル・マンに出たい」もうひとつの夢はGT3の草レース?

元ハース代表、ハンガリーGPでのサインツJr.へのペナルティは甘すぎたと主張「情状酌量なんて持ち出す必要はない」
F1
F1
Hungaroring Pirelli test
10 日前
元ハース代表、ハンガリーGPでのサインツJr.へのペナルティは甘すぎたと主張「情状酌量なんて持ち出す必要はない」

More from
ザウバー

僕が変わったら”ビンタ”して! ボルトレト、F1ドライバーの名声に浮かれず「友達に頼んでるんだ」
F1
F1
バルセロナ シェイクダウンテスト
7 ヵ月前
僕が変わったら”ビンタ”して! ボルトレト、F1ドライバーの名声に浮かれず「友達に頼んでるんだ」

ルイス・ハミルトン、ザウバーからF1デビューの可能性もあった? 創設者ペーターが明かす
F1
F1
7 ヵ月前
ルイス・ハミルトン、ザウバーからF1デビューの可能性もあった? 創設者ペーターが明かす

ボルトレト、アウディワークスF1チームのドライバーとなる”覚悟”「責任は間違いなく増えるだろうね」
F1
F1
7 ヵ月前
ボルトレト、アウディワークスF1チームのドライバーとなる”覚悟”「責任は間違いなく増えるだろうね」
最新ニュース

マルチン・ブコウスキー、キャデラックF1チーム代表就任を語る「実はこれまでに、半数以上のチームと話をしてきた」
機能
F1
ライブテキスト
評価
機能
F1 6 分前
マルチン・ブコウスキー、キャデラックF1チーム代表就任を語る「実はこれまでに、半数以上のチームと話をしてきた」

マルケス、イギリスGP苦戦はフィジカルの状態が良くなかった?「右腕をコントロールできなかった」
機能
MotoGP
ライブテキスト
評価
機能
MotoGP 12 時間前
イギリスGP
マルケス、イギリスGP苦戦はフィジカルの状態が良くなかった?「右腕をコントロールできなかった」

セバスチャン・ブエミ、フォーミュラEからの引退を発表。今後はエンビジョンのアドバイザーに就任
機能
フォーミュラE
ライブテキスト
評価
機能
フォーミュラE 12 時間前
ロンドンE-Prix レース1
セバスチャン・ブエミ、フォーミュラEからの引退を発表。今後はエンビジョンのアドバイザーに就任

オートポリス、コースに熊本地震の被害なし……地震後初のレースも先週末無事開催。花火大会とスーパーGTが復興支援イベントに
機能
General
ライブテキスト
評価
機能
General 13 時間前
オートポリス、コースに熊本地震の被害なし……地震後初のレースも先週末無事開催。花火大会とスーパーGTが復興支援イベントに
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録