広がるトップチームとBクラスの格差。ペレス、F1にとって大損害と警鐘
トップ3とそれ以外のチームのパフォーマンス格差が大きい現状について、ペレスはF1にとって大きなダメージになっていると語った。
Romain Grosjean, Haas F1 Team VF-18, leads Carlos Sainz Jr., Renault Sport F1 Team R.S. 18, Charles Leclerc, Sauber C37, Sergio Perez, Force India VJM11, and Fernando Alonso, McLaren MCL33
Glenn Dunbar / Motorsport Images
セルジオ・ペレス(フォースインディア)は、トップ3チームとそれ以外という”2クラス”に分かれているような現状が、F1に大きな損害を与えていると主張した。
近年のF1は、メルセデスとフェラーリ、レッドブルの3チームがコンストラクターズランキング上位を独占しているような状態。2014年と2015年はウイリアムズがレッドブルを上回ったものの、2016年以降トップ3チームと中団チームのパフォーマンス差は広がるばかりだ。
ペレスが所属するフォースインディアは、2016年と2017年にコンストラクターズランキング4位となり、中団チームのトップとなった。
2016年以降、メルセデス/フェラーリ/レッドブル以外のドライバーが表彰台に上がったケースは、わずか5回しかない。そのうちの3回を、ペレスが獲得している(2016年のアゼルバイジャンとモナコ、2018年のアゼルバイジャン)。その他の2回は、当時ウイリアムズにいたバルテリ・ボッタス(2016年カナダ)と、ウイリアムズのランス・ストロール(2016年アゼルバイジャン)となっている。
以前ザウバーに在籍していたペレスは、2012年シーズンに3度の表彰台獲得を経験しているが、それ以来F1は大きく変わってしまっていると考えている。
「かなり難しくなっている。新しい世代のマシンになって、予算の違いがかなり大きくなっている」とペレスはmotorsport.comに語った。
「とても戦うことはできない。最近4、5年は、F1の中にカテゴリーがふたつあったようなものだった」
「”ベスト・オブ・ザ・レスト”(トップ3チームを除いた中の首位)になった時に、『レースに勝った』だとか『チャンピオンシップをリードしている』と話すなんて、以前はなかったことだ」
「そんなのあるべき姿じゃない。それはF1というスポーツに大きなダメージを与えている」
ハースのケビン・マグヌッセンは、トップ3チームを除いた”クラスBチャンピオンシップ”を計算し、モチベーション向上に繋げているとmotorsport.comに明かした。中団チームにとって、本当のタイトル争いに絡むのは夢のまた夢だからだ。
現在、”クラスBチャンピオンシップ”のトップにつけているのは、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグだ。
「トップ6はまさに”トップ6”なんだ。彼らは手の届かないところにいる」
そうヒュルケンベルグはmotorsport.comに述べた。
「いちドライバーとしては不満が溜まるし、がっかりしている。だが仕方のないことだ。毎回、自分自身とマシンの力を最大限に引き出し、チームメイトを倒すことを目標にしている」
「自分たちにできるベストな結果を求めるんだ」
次にF1のレギュレーションが大きく変更されるのは、2021年の予定だ。その際、マシンとエンジンの規則変更に併せて、広範囲に渡るリソース制限と公平な賞金配分の導入が目指されている。
ペレスは、ルールの不安定さがビッグチームに有利に働いていると考えているものの、大変革によって多くのチームが勝利を狙えるようになることを望んでいる。
「2021年に5つのチームが毎回優勝を争うことで、このスポーツが恩恵を得ることを本当に願っている」
「その夢は実現できるはずだ。いちファンとして、それを見てみたい」
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