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レースレポート

レッドブルを止める者なし。フェルスタッペン完勝でアロンソが今季4回目の3位……角田裕毅は殊勝の11位|F1マイアミGP決勝

F1第5戦マイアミGPの決勝レースを、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が制した。角田裕毅(アルファタウリ)は11位だった。

Sergio Perez, Red Bull Racing, 2nd position, Max Verstappen, Red Bull Racing, 1st position, congratulate each other in Parc Ferme

写真:: Jake Grant / Motorsport Images

 マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台にF1 2023年シーズン第5戦マイアミGPの決勝レースが行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝した。

 決勝レース前の天候は曇り。気温は29度、湿度60%と蒸し暑いコンディションならがらも、日差しはそれほど強くはなく、路面温度は44度となっていた。

 決勝グリッドのフロントロウにはセルジオ・ペレス(レッドブル)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が並び、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)とケビン・マグヌッセン(ハース)がセカンドロウに並んだ。

 予選Q3でクラッシュのシャルル・ルクレール(フェラーリ)は7番手。ルクレールがクラッシュしたことによる赤旗の影響を受けたフェルスタッペンは9番グリッドからのスタートとなった。

 多くのドライバーがミディアムタイヤをスタートタイヤに選択。アロンソは1周の皮むきをしたタイヤでグリッドに並んだ。8番手エステバン・オコン(アルピーヌ)やフェルスタッペン、そして17番手の角田裕毅(アルファタウリ)含めた後方グリッドのドライバーの多くはハードタイヤでのスタートを選択した。ただマクラーレン勢だけはソフトタイヤを履き、スタートでの追い上げを狙った。

 各車はそのタイヤを温めつつ1周のフォーメーションラップを終えて、スターティンググリッドへ。赤く灯った5つのシグナルが消え、57周の決勝レースの幕が明けた。

 ペレスは蹴り出し良く首位をキープ。アロンソ、サインツJr.がそれに続き、4番手にポジションをひとつ上げたピエール・ガスリー(アルピーヌ)がつけた。

 後方では軽微な接触もあったものの、大きなアクシデントもなくオープニングラップが終了。ペレスは2周目時点で2番手アロンソを早くも1秒以上引き離した。

 フェルスタッペンはスタートでポジションを上げ、さらに激しくポジションを争っていたルクレールとマグヌッセンをホームストレートでまとめてオーバーテイク。8周目には5番手ラッセル、9周目にガスリーを追い抜き、4番手まで浮上した。

 フェルスタッペンに抜かれて勢いを削がれたガスリーは、ラッセルに抜かれて6番手に後退。マグヌッセンはスタートからポジションを落としたものの、レース序盤はルクレールを抑え込み続けた。

 ルクレールがマグヌッセンを抜ききれなかったことで、15番手の周冠宇(アルファロメオ)までがその後に数珠繋ぎ状態となった。

 そのマグヌッセンは14周目終わりにピットイン。ミディアムタイヤでスタートしたドライバーたちもそれに続いてピットインし、ハードタイヤに交換していった。

 フェルスタッペンはサインツJr.、アロンソを交わし、15周目には2番手までポジションを挽回。ペレスは「右フロントが限界に近づいている」とチームに訴え、3秒近くあったフェルスタッペンとの差は20周目には1.5秒を切った。

 それを見たチームは、その周の終わりにペレスをピットへ呼び込み、新品のハードタイヤに交換。フェルスタッペンから18秒後ろでコースに合流した。

 アロンソが24周目終わりにピットへ入ったことで、ハードタイヤでスタートしタイヤ交換を先延ばしにしていたエステバン・オコン(アルピーヌ)を抜いたペレスが2番手に。首位フェルスタッペンとの差を、ピットストップの平均ロスタイムである20秒以内(作業時間込み)に留めておくべく、ペレスは1分31秒前半にペースを上げてフェルスタッペンにプレッシャーをかけた。

 ただフェルスタッペンは、スタートから30周目を越えても時折ファステストを記録するペースで周回。38周目にも自己ベストをマークし、ペレスとの差を広げた。

 ハードスタート勢は30周目以降に、タイヤの消耗が厳しいドライバーからピットイン。角田が36周目、オコンが39周目に新品のミディアムタイヤへ交換した。

 フェルスタッペンは45周目終わりにピットへ入り、ペレスの後ろ1.5秒差でコースに復帰した。

 新品のミディアムタイヤを履き猛烈な勢いで迫るフェルスタッペンに対して、47周目のターン17では首位を守ったペレスだったが、26周を周回したハードタイヤを履くペレスは為す術もなく、48周目のターン1で首位陥落。フェルスタッペンはペレスの追撃を振りほどくかのように、1分30秒637、1分30秒372と自身のファステストラップを塗り替えていった。

 3番手のアロンソは、4番手にポジションを上げたラッセルとは7秒と比較的大きなギャップを持って表彰台圏内を走行。コース脇のスクリーンでレースを観戦する余裕も見せ、後方で追い上げていた僚友ランス・ストロールのオーバーテイクを称賛するシーンもあった。

 首位フェルスタッペンは1分29秒708のファステストラップを記録してファイナルラップへ。2位ペレスに5.3秒のギャップを築いてトップチェッカーを受けた。フェルスタッペンは今季3勝目、レッドブルとしては開幕5連勝となった。

 アロンソはフェルスタッペンから26秒差だったものの、3位でフィニッシュ。アロンソの3位表彰台は今季4回目だ。

 4位にはラッセル。サインツJr.はピットレーンでの速度超過で5秒のタイムペナルティがあったものの5位。6位に13番手からレースでの強さを見せたハミルトンが入った。

 ルクレールは7位。この週末は終始苦戦し、2度のクラッシュを喫し、さらにレースでもペースを欠いた。

 アルピーヌは8〜9位でダブル入賞。開幕からなかなか歯車の噛み合わなかったアルピーヌだが、ここへ来てようやく状況は好転してきたようだ。

 10位にはマグヌッセン。4番手スタートから順位を下げたものの、ルクレールをブロックするなどファンを沸かせた。

 角田は今季3回目の11位。第1スティント後半でも自己ベストを更新し、ミディアムタイヤに交換してからはアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)やバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)をコース上で追い抜き、レース終盤はストロールに迫られながらもポジションを守りきった。

 マイアミGPを終え、今季もF1は舞台をヨーロッパへ移す。次戦は2週間後のエミリア・ロマーニャGP。そこからモナコGP、スペインGPと続く3連戦が開幕する。

 
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