F1、V10エンジンへの回帰を正式に否定へ。新PUルールの修正も検討、モーター出力引き下げも?
F1委員会は、2026年から導入される新PU規則へのコミットメントを改めて決定する予定だが、同時にそれを改善する方法を検討している。
Charles Leclerc, Ferrari, Oscar Piastri, McLaren, Max Verstappen, Red Bull Racing, George Russell, Mercedes
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
F1が近い将来、V10エンジンや自然吸気パワートレインに戻ることはないだろう。F1委員会は、来シーズンから施行されるパワーユニット(PU)規定へのコミットメントを確認すると見られている。
FIAやFOM(フォーミュラワン・マネジメント)、各チーム、各PUサプライヤーなどが出席するF1委員会の会議が24日(木曜)に予定されており、そこで2026年PUの懸念が議題として取り上げられる。
次世代PUのレギュレーションについては、2022年にFIAによって議論され承認されたもので、新規参入するアウディ含め各PUメーカーは何年もかけて開発に取り組んできた。
しかし今季開幕前に、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長が将来のF1パワートレインについて「様々な方向性」を模索すべきだと発言。これによって、新PUの将来性が疑問視されるようになった。そのひとつが、V10エンジンへの回帰だ。持続可能燃料に頼り、音という面で新PUにはない魅力を持つ自然吸気V10エンジンに戻そうというのだ。
V10回帰の噂がF1パドックを巡る中、バーレーンで行なわれたPUサプライヤー会議の結果、V10エンジンの早期導入は却下された。
2026 Formula 1 rules
Photo by: FIA
今回のF1委員会では、改めて2026年規則へのコミットメントが表明されると見られる。これによって、少なくともV10エンジンや自然吸気エンジンが前倒しで投入されることは無くなるだろう。
しかし同時に、FIAは2026年から施工される新PU規則に「若干の改良」の余地があることを認めている。新規則では電気エネルギーはマシンの総出力の50%(350kW)を占める予定だが、チームやドライバー、そしてファンはロングストレートが終わる前に充電を使い果たしてしまい、失速するのではないかと懸念している。
FIAは、コーナー立ち上がり時に車両がすぐに電力をフルに使うことを防ぎ、消費をより緩やかにする「ターンダウン・ランプ・レート」なるシステムを導入することを検討しているようだ。車速に応じて使用できる電力を制限することにより、ストレートスピードが徐々に上昇し、ドライバーがエネルギーを早期に使いすぎるのを防ぐことができる。
電気エネルギーを200kWに引き下げることも提案されている。そうすれば、ジェッダ、モンツァ、バクー、ラスベガスのようなパワーに敏感なサーキットのみ、あるいはすべてのサーキットで、1周を通して安定した電気出力を発揮することができるようになる。
これは木曜日のF1委員会で議論される予定だが、一部のエンジンメーカーは、この案に懐疑的であることが知られている。
この問題に関してすべてのPUサプライヤーが同じスタンスを取っているわけではなく、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はジェッダのパドックでこの提案を支持し、次のように語った。
「彼らがスポーツのためにやっているのであれば、支持せざるを得ない」
一方、メルセデスのトト・ウルフ代表はこの案を「ジョークだ」と一蹴した。
だがこの新PU規則を拠り所にF1参戦を決めたアウディや、復帰を決めたホンダはいかなる変更も受け入れる気はないようだ。フェラーリではチームのフレデリック・バスール代表が新レギュレーションのいくつかの側面が過小評価されている可能性を認め、潜在的なアドバンテージを得るために変更を拒否しないよう呼びかけている。
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