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F1トラックリミット規則改善を目指した議論は続く。新たなワーキンググループも立ち上げ

今季なにかと話題となっているF1のトラックリミット規則の改善を求めて、新たなワーキンググループが立ち上げられているようだ。

Sebastian Vettel, Aston Martin AMR21

 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが受けた一連のペナルティを含め、F1の2021年シーズン序盤の4レースは何かとトラックリミットに関する話題が多かった。特にレッドブルからは、ペナルティに対するアプローチ変更を求める声が挙がっていた。

 F1のステファノ・ドメニカリCEOと各チーム代表は、F1第4戦スペインGPの際にこの問題について話し合ったが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、チームやドライバー、ファンにとって適した解決策をFIAと協力して検討するために、新しいワーキンググループが検討されていると述べた。

「健全な議論が行なわれていると思うし、新たなワーキンググループが作られている」

「ドライバーやファン、そしてチームにとって、シンプルで明快で理解しやすいものを考える必要がある。それほど難しいことではないはずだ」

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 ホーナーが言及した新たなワーキンググループに誰が参加するのかは不明だが、FIAには長年に渡って独自のトラックリミット・ワーキンググループが存在している。

 このワーキンググループは、FIAのサーキット・コミッションに報告を上げ、2輪レースを統括するFIMからの情報提供も受けて、MotoGPを含む全てのモータースポーツカテゴリーで機能するソリューションを考え出すことに重点を置いている。

 長年に渡り、一貫したトラックリミット監視の枠組みを作ろうとする試みがなされてきたが、難しいのはクルマの挙動が年ごとに変化するということだ。

 ある年にあるアプローチが完璧に機能していたとしても、技術レギュレーションに変化があると、ドライバーはそれまでとは違った方法でマシンからパフォーマンスを引き出そうとし、それまでとは違った場所でトラックリミットの違反が起きるようになるのだ。

 例えば、昨年初めてF1ポルトガルGPが開催されたアルガルヴェ・サーキットでは、当初ターン14でドライバーたちはワイドに走っていなかったため、このコーナーでのトラックリミット監視は必要なかった。しかし今季は、ダウンフォース量が削減されたこともあって、ターン14をワイドに走るマシンが増え、取り締まりが必要となった。

 F1レースディレクターであるマイケル・マシは、すべてのサーキットに対応する解決策を導き出すことは非常に難しいと述べている。

「理想を言えば、すべての場所で厳密なリミットを設けたいと思う。しかしサーキットによってはそれは難しい」

「ある年にはトラックリミットが問題になった場所でも、次の年には問題にならないこともある。また、その逆もある」

「だから各サーキットと協力して進化を続けているんだ。そのためには、各サーキットに多大な投資をしてもらう必要がある。ある意味では、モナコやバクーのように、いたるところに壁があるのは素晴らしいことだが、我々は常に様々なタイプのサーキットでレースをしているんだ」

「だから安全性の観点であらゆる選択肢を考え、それぞれの状況に合わせたベストバランスを見つける必要がある。サーキットごと、コーナーごとに状況が違うからね」

 GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事であるジョージ・ラッセルは、自分の立場から見て、求められる多くの要求をこなす上で、FIAは難しい立場に立たされていると感じているという。

「GPDAの理事ではなくて、純粋にドライバーのジョージ・ラッセルとして言うと、最終的にサーキットをより安全にしようとしているFIAにシンパシーを感じる。それは非常に難しいことだ」

「それが最優先事項であることは言うまでもないけど、それがここ数シーズンのトラックリミットという結果を招いてしまった」

「これはF1だけに限った話ではないと思う。F1はカメラやセンサーなどを使って上手く管理しているが、ジュニア・カテゴリーになるとそんなリソースはないんだ」

「根本的には、全てのサーキットで何かを変える必要がある。僕は解決策を持っていないけど、だからこそFIAにシンパシーを感じているんだ」

 
 

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