F1の2026年以降新PUレギュレーションが承認。ポルシェ&アウディ、新規参戦への道開けた?

FIAは2026年以降のF1で使用されるパワーユニットのレギュレーションが承認されたことを発表。これによりポルシェやアウディといった参戦が見込まれる企業の動きが加速することになりそうだ。

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 FIAは世界モータースポーツ評議会(WMSC)で、2026年から導入されるF1の次世代パワーユニット(PU)のレギュレーションが承認されたことを発表。これにより、ポルシェやアウディといった新規参戦を目指すメーカーの動きも加速することになりそうだ。

 F1ではかねてより、2026年以降の次世代PUのレギュレーション策定に向けた動きが進められてきた。開発コスト高騰に繋がるMGU-H(熱エネルギー回生システム)の廃止や持続可能燃料の使用など、大部分は固まっていたが、細かい部分で調整が必要だったため、承認が遅れていた。

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 そしてFIAは、8月16日に行なわれたWMSCで、2026年以降の新PU規則が承認されたことを発表した。

 FIAは、自らによる”広範な研究開発の結果”に加え、現在及び潜在的なPUメーカーとの協力によって考えられたパッケージングを支える『4本の重要な柱』について説明している。

 『4本の柱』は”スペクタクルの維持/環境上の持続可能性/財務上の持続可能性/新規PUメーカーにとって魅力的であること”──と、されている。

 ICE(内燃エンジン)自体は現行の1.6リッターV6ターボエンジンがほぼ継承される。前述のように複雑かつ高価なMGU-Hは廃止されるが、これらはポルシェやアウディといったメーカーの新規参戦を促すための前提条件だったと考えられている。

 環境上の持続可能性という点では、新たにPUの電気的出力を50%増やし(350kW相当)ながら、100%持続可能な燃料へと移行することになる。

 財務上の持続可能性に関しては、理論的には新たにPUの開発予算上限が導入されることになるはずだ。F1は2021年から各チームの予算上限を導入しているが、マーケティングや現世代のパワーユニット開発、カスタマーチームへのパーツ供給などは、その範囲に含まれていない。

 なお4つ目の柱となっている新規PUメーカーにとって魅力的であること、という部分については、既報のとおりフォルクスワーゲングループ傘下のブランドであるポルシェとアウディが新規参戦に向けた動きを進めている。

 特にポルシェはレッドブルと提携すると言われており、既にモロッコの反カルテル機関が公表した情報から、レッドブルのF1事業の株式購入を含んだ提携計画に関する情報も明らかになってきている。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は夏休み前最後のレースとなったハンガリーGPで、ポルシェとチームの適合性を判断するにはまだ長いプロセスがあると語っていたが、レギュレーションが固まったこともあり、彼らの提携発表への道が開けてきたと見ていいだろう。なおアウディはチーム買収なども噂されているが、まだ詳細な計画は明らかになっていない。

 WMSCでの新規則承認を受け、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は次のように述べた。

「FIAはモータースポーツのポートフォリオ全体にわたって、持続可能性とイノベーションを推進し続けている。2026年のF1パワーユニット規則は、その最たる例だ」

「先進的なPUテクノロジーと持続可能燃料の導入は、ロードカーユーザーに利益をもたらし、2030年までに炭素の”ネットゼロ”を達成するという我々の目標に合致したものだ」

「F1は現在、非常に大きな成長を遂げており、我々はこれらのレギュレーションが、2022年にもたらされた変化による興奮を、更に高めるものになると自信を持っている」

「このプロセスに関わったFIAのマネジメント、テクニカルに関するスタッフ全員が、これを実現するためにF1のステークホルダーと協力して取り組んできてくれたことに感謝したい」

「またこれらのレギュレーションを検討し、承認してくれたWMSCの委員にも感謝したい」

 
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