速報ニュース

メルセデスよ、邪魔するな! レッドブル代表「リバースグリッドを試すなら今」

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、今年を逃せば、F1でリバースグリッド形式のレースを試す機会はないと語った。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB15, leads Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W10

Max Verstappen, Red Bull Racing RB15, leads Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W10

Mark Sutton / Motorsport Images

 F1は現在、7月5日のオーストリアでシーズンを再開するための計画最終段階にある。F1チームは、今後に向けてどんなことをすべきか、F1オーナー企業であるリバティ・メディアと協議を行なっている。

 5月29日(金)に行なわれた電話会議で議論されたアイデアのひとつは、オーストリア、イギリスおよびいくつかの会場で計画されているダブルヘッダーイベントで、普段とは異なるレースフォーマットを採用することだった。

 最も支持が集まったのは、普段は予選を実施する土曜日にスプリントレースを実施し、日曜日の決勝レースのグリッドを決定するというもの。スプリントレースのグリッドはランキングの逆順にする。つまり、ポイントリーダーが最後尾から追い上げる形になる。

 このプランを大多数のチームが支持したものの、メルセデスは反対の姿勢を示した。また、レーシングポイントは何をすべきなのか考える時間を増やしたいという考えだったようだ。

 シーズン中のルール変更には全チームの賛同を得る必要があるので、メルセデスが考えを変えなければ、リバースグリッドでの予選レースは実施できないだろう。

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、ダブルヘッダーの2レース目により多くの関心を集めるために何かをしなければいけないと懸念しており、リバースグリッドのプランを進めなければ、F1は大きなチャンスを失うと考えている。

「オーストリアやシルバーストン、そしてその他の会場でも行なわれる可能性のあるダブルヘッダー以上に、良い機会を得ることができるとは思わない」

 ホーナーはmotorsport.comにそう語った。

「問題は、同じ会場で同じフォーマットのレースを繰り返せば、結果も非常に似たものになる可能性が高いと考えられるということだ」

「何か違ったことを試す理想的な機会だと思う。最初のレースからそれがチャンピオンシップに組み込まれることが決まっており、シーズン中に変更されるのでなければ、我々は全く問題があるとは思わない」

「残念ながら、反対したチームがひとつあった。だから、その機会を失うのは残念だ」

 ホーナーは、元チャンピオンであるメルセデスがグリッドの後方に沈む可能性のあるルールに反対する理由は理解できると述べたが、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフに、その懸念を一旦忘れるよう求めた。

「我々は過去2年間、オーストリアGPで優勝しているため、特にそういった会場では多くのものを失う可能性も高い」と、ホーナーは付け加えた。

「だが、F1にとって全体的にポジティブなことだと思う。同じ場所で2週連続でレースをするんだ。別のことを試す上で、これ以上の機会はないと思う」

「レースをやって1週間後に、そのレースの実質的な”再放送”をするなんて、それほど魅力的だとは思えない」

「より魅力的で、心惹かれるフォーマットがあって、最終的にメルセデスがそれを支持してくれることを願っている。結局のところ、それは全チーム、全ドライバーにとっての課題なんだ」

 ホーナーは、リバースグリッド案が支持されなかった場合、F1が第2レースに向けてできることは非常に限られると話した。

「異なるレイアウトでレースができるサーキットならそれも可能だが、オーストリアではそれができるとは思わない」

「あとはサーキットを逆周りで走らせるぐらいしかできることはない。しかし言うまでもなく、安全性の観点からそれは不可能だ。それができるように設計されていはいない」

「シルバーストンはレイアウトを変更できる可能性はあるが、この機会を最大限に活用できなかったとすれば残念だ。これは将来のために、何か別のことをしてみる絶好の機会なんだ」

 

Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 トヨタがF1活動最終年で使用した『TF109-01』がチャリティオークションに出品
次の記事 ウェーバーとレッドブル、その関係の”終焉”が始まった日:2010年トルコGP

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

最新ニュース

フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」

フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」

MGP MotoGP
フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」 フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」
ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ

ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ

F1 F1
ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ
熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」

熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」

F1 F1
熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」 熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」
岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?

岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?

SF スーパーフォーミュラ
第1戦:鈴鹿
岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”? 岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本