ウイリアムズFW44、真のポテンシャル示せてない説。「予選低迷で隠されている」とチームCEO
ウイリアムズF1のヨースト・カピトCEOは2022年マシンの真のポテンシャルを示すためには、予選で後方に沈んでいる問題を解決しなければならないと考えている。
写真:: Williams
ウイリアムズF1は2022年シーズンの序盤5戦を終えて3ポイントを獲得している。これまでのレースを振り返り、チームCEOのヨースト・カピトは予選で後方に沈んでいることで真のポテンシャルが隠されてしまっていると話した。
直近に行なわれた第5戦マイアミGPで、ウイリアムズはアレクサンダー・アルボンが10番手フィニッシュし、他ドライバーへのペナルティにより9位入賞。このレースでは18番グリッドから、見事な追い上げを見せた。
アルボンはこれまで、予選では運に恵まれていないことも多い。オーストラリアGPではタイヤ温度とトラフィックが問題となり後方に沈み、さらに燃料規定違反で最後尾。マイアミでもマシンバランスに問題が発生した結果、18番手と後方になっていた。
アルボンはエミリア・ロマーニャGPでもブレーキに問題が発生し、予選をしっかり走れず、週末全体を妥協することになっていた。カピトCEOはこうして予選で後方に沈んでしまうことで、マシンの真のポテンシャルが隠されてしまっていると考えている。
「予選で18番手、19番手に位置しているような場合、ポイントを獲得するのは難しい」と、カピトCEOはmotorsport.comに語った。
「つまり前方で何かが起こる、といったような運が必要なんだ。だがそれでも、我々のマシンのレーススピードやパフォーマンスは本当に良い」
「アレックスはマイアミで再び素晴らしいレースをしてくれた。彼は素晴らしいレースドライバーだが、それをこうして示せている。同時にマシンのポテンシャル、つまり中団のレーススピードで走れるということを示すこともできた。我々はただより良い結果を得るために、予選の問題を解決しなければいけないだけだ」
「マイアミのようなレースではなんでも起こりうるし、トラブルを避けられるようにしなくてはならない。ハードにプッシュしすぎないこと、リラックスしすぎない、そして時が来ればそこにポジションをとっているというのはドライバーにとっても簡単ではないと思う。だがその点アレックスは素晴らしい」
なおカピトCEOはマイアミGPでは計算を間違えた部分があり、チームはタイヤマネジメントでより良い仕事をしなければとも指摘している。
「タイヤの準備面では、路面温度がこれまでよりも5℃高かったんだ」
「だから我々はタイヤを温めるために、違った方法がいるのではないかと推測していた」
「しかしフロントとリヤのバランスが取れていなかった。そういう話だ。チャンスが2度しかなく、1度目に適切なモノを選べなかった場合は、2度目に向けては非常に難しくなる。プレッシャーが増大するからだ」
そう語るカピトCEOだが、今シーズンのウイリアムズのレースへの姿勢には満足しているという。
「皆、予選後にはとてもガッカリしていた。フリー走行ではトップ10に入っていて、予選では10個も下のポジションとなれば、チーム全体にとって残念なことだ」
「だがチームはレースが終わるまではモチベーションを保って戦うことが必要だ」
「そして彼らは諦めずにいる姿を示していると思う。それが、我々を前進させると私は思っている」
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