フォーミュラE開幕戦3位のデニス、スタート出遅れは「想像していた通りのことが起こった」
アンドレッティのジェイク・デニスは、フォーミュラE開幕戦ディルイーヤePrixのスタートでポジションを奪われることを予想していたという。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
フォーミュラEの開幕戦ディルイーヤePrixで3位となったジェイク・デニス(アンドレッティ)は、スタートでニック・デ・フリーズ(メルセデス)に交わされたが、デニスはこれを予想していたと明かした。
新フォーマットの予選を決勝まで勝ち抜き、ストフェル・バンドーン(メルセデス)には敗れたものの、フロントロウ2番グリッドを手にしたデニス。しかしスタートではホイールスピンを起こして、デ・フリーズに先行を許した。
「想像していたことがすべて起こったんだ」と、デニスは説明した。
「ストフェルが僕の方に来たら、僕は早めにブレーキをかけなければならないし、ニックはアウト側から来るだろう……まさに、それが起きたんだ!」
フォーミュラE開幕戦ディルイーヤePrixのスタートシーン
Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images
フォーミュラEのレース独自の要素としてアタックモードがあるが、これがデニスにとって悩みのタネとなった。
アタックモードを起動するためには、ターン19のアウト側に設けられた”アタックループ”を通過しなければならない。センサーで管理されたこのゾーンを正しく通過したマシンは、出力を220kWから250kWに引き上げることができるが、起動するためにレーシングラインを外れることから、ポジションを落とすリスクもある。
このレースでは、3分間のアタックモードの2回使用が義務付けられていた。上位集団の最後尾にいたロッテラーは、ポジションを落とす心配をすることなくアタックモードを起動することができたため、トップ4の中で早めにアタックモードを起動し、ゆさぶりをかけていった。
2度目のアタックモードもいち早く起動したロッテラーは、そのパワーを活かし、次の周にアタックモードを起動したデニスをパスし、3番手に浮上したのだ。
「4台のトップ集団になった時、唯一の問題は4番手のドライバーにはフリーのアタックモードがあることだ。僕はロッテラーの行動に左右されてしまったんだ」と、デニスは振り返った。
「おそらく、僕が前に留まろうとだけしていたのが間違いだったんだと思う。そして結局、彼に前に出られてしまったんだ」
とはいえ、レースペースではデニスの方に分があった。ロッテラーはポジションをキープするために懸命なディフェンスを見せたが、デニスはなんとかオーバーテイクを成功させ、3番手を取り戻した。
「彼を追い抜こうとしてかなりオーバーランしてしまった」
「ロッテラーは決してオーバーテイクしやすいタイプではない。接触もあったし、彼はブレーキングで動いていた」
「ロッテラーのアウト側を回ったとしても、うまくいくはずがない。だから選択肢はひとつしかなかった。最初に試したときは、ディルイーヤの街まで行ってしまったよ。コースから大きく外れてしまったんだ!」
「その次は、少し接触したけどうまくいった。彼は僕を壁に押しのけようと、かなり接近していた。でもうまくいったんだ」
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