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フェルスタッペンからの返事はまだない……熱烈ラブコールを送ったフォーミュラEのドッズCEO「彼の指摘は正しい……F1は我々の方にどんどん近づいている」

フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOは、現行F1マシンに批判的な姿勢をとるマックス・フェルスタッペンにラブコールを送ったが、未だ返事はないという。

Max Verstappen, Red Bull Racing

写真:: Red Bull Content Pool

 フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOが来日し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に「フォーミュラEに乗ってみないか?」と誘った経緯を語った。ちなみに、送ったメールへの返信はまだないらしい。

 今季からレギュレーションが大きく変わったF1。扱う電気エネルギーの量が大きくなったにもかかわらずバッテリー容量が変わらないため、ドライバーたちはこれまで以上にエネルギーマネジメントを気にしながら走らねばならない。この状況には賛否両論あるが、批判的なドライバーの急先鋒がフェルスタッペンである。フェルスタッペンは「こんなのステロイドを投与したフォーミュラEみたいだよ!」と発言し、「ドライブしていても面白くないんだ」と吐露した。

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 この発言にここぞとばかりに反応したのが、フォーミュラEのドッズCEOである。ドッズCEOはサウジアラビアのジェッダで行なわれていたE-Prixの際、すぐ近くのバーレーンでF1テストに挑んでいたフェルスタッペンに対して、『君はバーレーンにいるけど、私はジェッダにいる。もし君がフォーミュラEに乗りたいのなら、迎えに行くよ』とメッセージを送ったことを明かしたのだった。

 そのドッズCEOは、TDKとの東京E-Prixタイトルスポンサー契約の調印式に出席するため来日。メディアからの取材に応じた。その際、フェルスタッペンからの返事は来たか? と尋ねると、「今朝確認したところまだだね」とmotorsport.comに語り、さらに次のように続けた。

「彼が、今のF1はドライビングスタイルの面で色々と妥協しなければいけない状況になっていると指摘していることについては、正しいと思っている」

「今季のF1マシンは完全なICE(内燃エンジン)でもないし、完全なBEV(電気自動車)でもないので、こういうことになっているんだと思う」

TDK齋藤昇社長とフォーミュラEのジェフ・ドッズCEO

TDK齋藤昇社長とフォーミュラEのジェフ・ドッズCEO

写真: Motorsport.com Japan

「私はマックスを個人的に知っているので、彼に『ぜひ一度フォーミュラEのマシンをドライブしてみたらどうだろう?』というメッセージを送った。今朝の時点では、まだ彼からの返信はないけどね……」

「いずれにせよ、彼の指摘は正しい。最近のF1は公道コースでのレースが増えている方向性だし、電動化も進んでいる。ドライブする上でも、エネルギーマネジメントやその戦略がより重要になってきている。つまり、我々フォーミュラEがやっているところに、どんどん近づいてきている」

 とはいえF1ドライバーたちは、新世代のF1マシンに時間と共に慣れていくだろうとドッズCEOは語った。

「ICEを使いながら電動化を進めていくと、どんどんペースが落ちてきてしまう、そういうネガティブな部分はあると思う。今年のマシンを見て、明らかに去年よりも遅くなっている。つまりF1としては、これ以上の電動化は難しいという部分に来ていると思う」

「マックスのコメントについては、私も色々と記事を読んだ。F1はICEだけのシリーズに戻る、そして電動化はフォーミュラEに任せればいい……そういう棲み分けに関する提案があったのも分かる」

「実際、FIAの会長や組織の方々、そしてチームからも、V8エンジンに回帰したいという要望が出ていると聞いている。とはいえF1のドライバーたちは、今年からのレギュレーション、マシンに慣れていくだろうとは思っている」

 ドッズCEOは、フェルスタッペン以外にも多くのドライバーに声をかけているという。彼は来日するたび、リップサービスの部分もあろうが、角田裕毅にラブコールを送っていると語っている。

「マックス以外にもF1ドライバーはいるわけで、実際多くのF1ドライバーに、フォーミュラEの次期マシン”GEN4”を運転してみてはどうかと声をかけている」

「また、フォーミュラEドライバーの多くはF1チームと契約している。そういった点からも、ふたつのカテゴリーがどんどんと近づいてきていると実感している」

 ちなみに、フェルスタッペンに改めてお誘いのメールを送るつもりかと尋ねると、彼はこう語った。

「まあ、まずは最初に送ったメールの返事を待ってみるよ」

 

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