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突如登場したSF新チーム『Buzz MK RACING』、昨年から水面下で動き。F3/F2で活躍のスタネックは今もF1を諦めず

2026年から新規チームとしてスーパーフォーミュラに参戦する『Buzz MK RACING』。ドライバーのロマン・スタネックは、スーパーライセンスポイントを稼いで再びヨーロッパに戻ることが目標だという。

Roman Stanek, #97 Buzz MK Racing

Roman Stanek, #97 Buzz MK Racing

写真:: Masahide Kamio

 スーパーフォーミュラの開幕前テスト直前になって発足が発表された新規チーム、『Buzz MK RACING』。昨年までFIA F2に参戦していたロマン・スタネックを起用して1台体制でエントリーするが、いかにしてこのパッケージが完成したのか? 長谷川謙一監督とスタネックに話を聞いた。

 “Buzz”といえば、かつてスーパーフォーミュラでB-Max Racingと、ヨーロッパのシングルシーターでカーリンとジョイントしていたBuzz Racingが思い出されるが、これらは長谷川監督の弟である大祐氏が手掛けていたもの。兄の長谷川監督はBuzz Factoryという会社の代表として、Buzz Racingの屋号は同じくしながらも、レンタルカートサーキットやレーシングカートスクールの運営、FIA F4の参戦などを通して、グラスルーツを中心とした若手育成や裾野拡大に取り組んできた。

「うちは国内のF4、KYOJO、レーシングカートスクール、レンタルカート場など、モータースポーツの普及や裾野拡大に取り組んできました。その活動の延長線上としてスーパーフォーミュラ参戦を目指していました」と長谷川監督は言う。

「国内モータースポーツの中に1本の路線を作りたかったんです。レンタルカートからスーパーフォーミュラまでやっているところはどこにもないですから。20年目でやっとSFチームを立ち上げられたのは感慨深いですね」

写真: Masahide Kamio

 ジョイント先は、KONDO RACINGを運営するMKカンパニー。阿部和也エンジニアなど昨年までKONDO RACINGに所属していたスタッフを起用しているが、Buzz MKとKONDOはあくまで別チーム扱いとなる。

 昨年からKONDO RACINGと関わりを持っていた長谷川監督。「我々がスーパーフォーミュラで新しいチームを作りたいという気持ちがありましたので、ご相談をさせていただいた」とのこと。

 ドライバーを務めるのはチェコ人のスタネック。FIA F3とFIA F2でそれぞれ3シーズンずつ参戦した経験があるが、2月25日に22歳を迎えたばかりと若いドライバーだ。

 長谷川監督は、昨年から複数のドライバーと交渉をしていたと明かすが、発表が開幕前テストの直前になった理由について次のように説明した。

「昨年の夏過ぎくらいから別のドライバー候補がいて、その方向で色々動いていたのですが、その話がペンディングになってしまいました」

「11月末辺りにロマンからスーパーフォーミュラに乗りたいという話をいただきました。年内に合意はしていたのですが、細かな調整を経て確定となったのが、このタイミングでした」

 スタネックはWEC(世界耐久選手権)やELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)など他カテゴリーへの参戦も視野に入れて交渉していたが、条件面で折り合わず。スーパーフォーミュラで新たなチャレンジをすることを選んだと語る。

写真: James Sutton / Formula 1 / Formula Motorsport Ltd via Getty Images

「まず第一に、この機会を得られてとても嬉しく思っている。というのも、かなり直前で決まった話だったからだ」

「F2のシーズンを終えた後、自分が何をするのか正直分からない状態だった。昨年12月からチームと話し合いを続けてきて、参戦を決めた。これは良いステップだと思ったからだ。マシンは速くサーキットも素晴らしいので、とても楽しみにしている」

「自分にとっては新しい挑戦になる。キャリアの中で新たな一歩を踏み出したいと思っているし、スーパーフォーミュラは学ぶには良い場所だと思う」

 これまで一貫してフォーミュラカーのカテゴリーで戦ってきたスタネックは、まだF1への夢を諦めたわけではない様子。今後自身が目指していくものについて問うと、F1参戦に必要なスーパーライセンスポイントを稼ぎたいと語った。

「(今季の)目標は常にベストを尽くすことだ。自分のパフォーマンスを最大限に引き出した上で、マシンが良い作動領域にあり、快適に走ることができれば、高いレベルで戦えると確信している」

「モータースポーツでは将来を予測するのはとても難しいけど、今の最優先はできるだけ多くのスーパーライセンスポイントを獲得し、ヨーロッパに戻れるようにすることだ」

 なお彼の誕生日である25日にスタートしたスーパーフォーミュラ合同テストで、Buzz MK RACINGは新車のシェイクダウンを実施。最初のセッションは10周と少ない走行距離にとどまった。

 

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