以前なら接触していたかも……大規模改修のスポーツランドSUGO、新ピットロード&合流地点にポジティブな声

2020年秋〜2022年春にかけて、ピットエリアを中心とした大規模な改修工事を実施したスポーツランドSUGO。安全を意識した新たなピットエリアには、スーパーフォーミュラを戦った関係者からもポジティブな声が聞こえてきた。

Ren Sato, TEAM GOH

 先日、スーパーフォーミュラ第5戦を開催したスポーツランドSUGO。同地は2020年秋より改修工事を行ない、今春にピットエリア等の刷新が完了したが、関係者からは称賛のコメントも上がっている。

 手狭で老朽した施設を改善し、「安全に施設を使っていただけるように」という思いの下で工事をスタートさせたSUGOは、まず2020年秋〜2021年春の第1期工事で西ピット棟をリニューアル。同時に車検場等の移設も行なわれ、さらにピットレーン出口の合流地点も2コーナー付近から3コーナー付近に変更した。

 このピット出口変更に関しては、「車両合流の安全マージンを確保したい」「2コーナーを回ってきた車両の巻き込みを防止したい」との目的だったようだが、現行のレーシングカーはスーパーフォーミュラのように「横が向けない」つくりになっていたりミラーが小さかったりすることから、実際には死角があり、ピットレーンから合流してくる側のドライバーは本コースからくるドライバーが見えない、という意見もあがっていた。

 幸い大きな事故等は発生していなかったものの、SUGOはこれらの課題を解決するため、西ピット棟をリニューアルする2021年秋〜2022年春の第2期工事の際にピットの合流地点を再変更。3コーナー合流という点はそのままに、前年よりも内側からの合流となった。

コーンで塞がれているルートが昨年の合流ルート

コーンで塞がれているルートが昨年の合流ルート

Photo by: Masahide Kamio

 この新しいピット出口は4輪用(2輪は昨年の合流地点を引き続き使用)として4月に運用が開始され、スーパーフォーミュラが初のビッグレースとなった。大会前は結局視界が悪いままなのではないかという懸念の声も上がっていたが、レース後のドライバーに話を聞くと、視認性には問題ないとの声も聞かれた。合流が手前になり、合流角度も緩やかになったことから、本コースの車両を確認しやすくなったようだ。また、前年型よりレコードラインに被りにくい合流ラインとなっていることも安全に一役買っているだろう。

 そしてSUGOと言えばかつてはピットロードの狭さでも有名で、ピットロードで“渋滞”が起きるというケースもあった。しかし第1期工事の時点でピットロードが2m拡張され、ピット内の幅もギリギリまで伸ばされ、5mから5m80cmに広がった。これは今回のスーパーフォーミュラの決勝レースでも効果を発揮した。

 レースはピットウインドウがオープンとなる10周終了時点でセーフティカーラン中だったため、このタイミングでタイヤ交換を済ませようと10台以上のマシンが一気にピットに雪崩れ込んだ。中にはチームの2台を同時にピットインさせるチームもあったが、幸い渋滞や接触などは起きなかった。

 これについて、KONDO RACINGの近藤真彦監督は優勝監督記者会見の中で次のように語った。

「ピットストップに関しては、ピットロードが広くなったことに感謝ですね」

「後方のクルマとギリギリ接触しそうなところもありました。ただ、従来のピットロードだったら当たっていたかもしれません」

 開業50周年を2025年に控えるスポーツランドSUGO。約50年前に作られた施設のグレード・安全性を保ち続けるという簡単ではないチャレンジにおいて、大きな一歩を踏み出したと言える。

 
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