F1 トルコGP

驚異の”タイヤ無交換”作戦で10位入賞。オコン「もう1周あったら、パンクしていただろうね」

アルピーヌのエステバン・オコンは、F1トルコGP決勝で10位入賞を果たした。しかも彼は、タイヤ無交換でレースを走り切るという、近年ではまずありえない戦略を成功させたのだった。

編集: 2021/10/11 9:02

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Esteban Ocon, Alpine A521

 F1トルコGPで、信じられないようなレースをしたドライバーがひとりいた。アルピーヌのエステバン・オコンである。オコンは12番グリッドからスタートして10位入賞……驚くべきはその順位ではなく、タイヤ無交換で58周を走り切ったことだ。

Read Also:

 トルコGPの決勝は、スタート前から雨に見舞われた。ただその雨はずっと霧雨のような状態であり、インターミディエイトタイヤの使用に適したコンディション。これが止まることはなく、スタートからチェッカーまで、ずっと路面を濡らし続けた。

 ドライコンディションならば、レース中に最低1回タイヤを交換する義務が生じる。しかしウエット系のタイヤを使った段階でその義務が撤廃される……オコンはこれを活かして、1セットのインターミディエイトタイヤでレースを走り切ったのだ。

「良いレースだったよ。レース中、こんな冗談をピットを言っていたんだ。『みんな疲れているから、ピットストップしないようにしよう』とね」

 オコンはレース後にそう語った。

「でもセブ(セバスチャン・ベッテル/アストンマーチン)と戦っていた時、ストップするべきか、それともこのまま行くべきか、という議論を少ししたんだ。当時の僕は、本当に良いペースだった。そしてタイヤの状態も良かったから、『よし、このまま行こう!』と考えたんだ」

「僕らはリスクを冒して、報酬を得ようとした。最終的にはそれが報われた。小さなポイントを手にできたんだ」

 チームメイトのフェルナンド・アロンソは30周を走ったところでピットストップ。これによりチームは、タイヤの状況を把握することができたはずだが、それでもタイヤをマネジメントするのに、大いに苦労したとオコンは言う。

「最終的には、フロントタイヤがかなりダメージを受けていて、アウト側には筋も見えていた。だから、フロントタイヤを最後まで保つかどうかは疑問に思っていたんだ」

 そうオコンは語った。

「もう1周あったらパンクしていただろうし、コーナーがあとふたつあったのなら、ジョビナッツィ(アントニオ・ジョビナッツィ/アルファロメオ)に抜かれていたと思う。かなりリスキーな戦略だったけど、それを冒す価値はあったはずだ」

 タイヤ無交換で走り切ることを決めた後、タイヤをどのように労ったのか尋ねられたオコンは、次のように語った。

「レース全体を考えれば、それは僕らがすべきことだった。なぜなら僕らには、去年の経験があったからね」

 そうオコンは1年前のトルコGPを引き合いに出して説明した。

「確かに今年のコースは、1年前とは大きく異なっていた。レース終盤に向けて、去年よりも乾いていったんだ。でも状況はかなり似ていた」

「去年は50周を、インターミディエイトで走った。だから今年も『同じようなことをしてみよう』と思い、それが機能するかどうかを確認したんだ」

 今回のような戦略を成功できたのは、チームとうまくコミュニケーションを取れていたからだとオコンは考えている。

「それは確かだ。でも僕らは今後のイベントに向けて、さらなるパフォーマンスを見つけるために、取り組んでいることがあるんだ」

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 フェルスタッペン、ランク首位返り咲きも「タイトル争いは簡単じゃない」と兜の緒を締める

次の記事 ドライタイヤでいけると思ったんだけど……ギャンブル大失敗のベッテル、奇妙な路面コンディションに困惑

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

エステバン オコン



オコン、ハース以外のチームとの交渉を認める。去就不明の2027年に向けて自身を「フリーエージェント」と表現

F1

F1

アゼルバイジャンGP

2 時間前

オコン、ハース以外のチームとの交渉を認める。去就不明の2027年に向けて自身を「フリーエージェント」と表現



更迭が噂されるオコン、しかし自身の能力に自信「問題は僕にあるわけじゃない……チームもそれを分かってる」

F1

F1

スペインGP

12 日前

更迭が噂されるオコン、しかし自身の能力に自信「問題は僕にあるわけじゃない……チームもそれを分かってる」



フェラーリの2回目ADUOアップデートは、あんまり効果なし? ハースF1のベアマン証言「空力アップデートの効果の方が何倍も大きいよ」

F1

F1

イタリアGP

15 日前

フェラーリの2回目ADUOアップデートは、あんまり効果なし? ハースF1のベアマン証言「空力アップデートの効果の方が何倍も大きいよ」

More from

アルピーヌ



アルピーヌ、WEC富士直前にドライバーラインアップ”削減”。ダ・コスタとマコヴィッキィを外し1台2名体制に

WEC

WEC 19 時間前

アルピーヌ、WEC富士直前にドライバーラインアップ”削減”。ダ・コスタとマコヴィッキィを外し1台2名体制に



勤勉コラピント、F1スペインGP好調の理由はガスリーのモンツァPPを徹底分析したから?「これまでで最高の予選になったね!」

F1

F1

スペインGP

6 日前

勤勉コラピント、F1スペインGP好調の理由はガスリーのモンツァPPを徹底分析したから?「これまでで最高の予選になったね!」



ポール獲得ガスリー、決勝は7位でガッカリ? いえいえ、これが現実「ポジティブな収穫がたくさんあったよ」

F1

F1

イタリアGP

16 日前

ポール獲得ガスリー、決勝は7位でガッカリ? いえいえ、これが現実「ポジティブな収穫がたくさんあったよ」

最新ニュース



オコン、ハース以外のチームとの交渉を認める。去就不明の2027年に向けて自身を「フリーエージェント」と表現

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

2 時間前

オコン、ハース以外のチームとの交渉を認める。去就不明の2027年に向けて自身を「フリーエージェント」と表現



バニャイヤ、オーストリアGPで復調の兆し「ペドロサの助言は良い提案だった」

MotoGP

MGP MotoGP

オーストリアGP

3 時間前

バニャイヤ、オーストリアGPで復調の兆し「ペドロサの助言は良い提案だった」



フェルスタッペン、2027年のル・マン24時間参戦はナシ「今のところ、僕のリストには入っていない」

F1

F1 F1 3 時間前

フェルスタッペン、2027年のル・マン24時間参戦はナシ「今のところ、僕のリストには入っていない」



F1の次期エンジンは3L V8ターボ+小型モーターで基本合意。自然吸気への回帰は騒音問題により見送りへ

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

3 時間前

F1の次期エンジンは3L V8ターボ+小型モーターで基本合意。自然吸気への回帰は騒音問題により見送りへ

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録