F1カタールGP FP1:角田裕毅5番手、ホンダPU勢がワンツー! メルセデスがそれに続く
F1第20戦カタールGPのフリー走行1回目が行なわれ、トップはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は5番手だった。
Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT02
Zak Mauger / Motorsport Images
F1第20戦カタールGPのフリー走行1回目がロサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれた。セッショントップタイムを記録したのは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だった。
アメリカ大陸での3戦を終え、F1はシーズン終盤戦の舞台、中東にやってきた。カタールはこれまでロサイルでMotoGPを主催してきたが、F1開催は今回が初となる。現地時間13時30分、気温28度、路面温度42度というコンディションの中、週末最初のセッションがスタートした。
FP1は、まだ陽が高い時間のセッションということもあり、予選や決勝とはかなりコンディションが異なると見られるが、ロサイルの走行経験があるドライバーはニキータ・マゼピン(ハース)とセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)のみ。各車は早々とコース習熟のため、コース上へ姿を現した。
コース上には周囲の砂漠から砂が舞い込み、路面はかなり汚れている状態。それだけに、セッション中の路面コンディション改善も大きいと見られる。5種類のタイヤコンパウンドのうち、今回持ち込まれているC1からC3の1番硬めの組み合わせ。アルピーヌ勢以外のマシンはハードタイヤかミディアムタイヤを選択して周回を重ねた。
コースの限界を探り、縁石を乗り越えるドライバーも多く見受けられた。多くのマシンが同じタイヤでタイムを更新していく中、前戦サンパウロGPで驚異的なストレートスピードを発揮したルイス・ハミルトン(メルセデス)は「エンジンパワーがすごく下がっている気がする」と無線で言葉を漏らした。今季メルセデスはパワーユニットを酷使する中で内燃エンジン(ICE)の信頼性トラブルを抱えており、ハミルトンはすでに5基目、チームメイトのバルテリ・ボッタスは6基目のICEを投入している。
セッション折返しになると、ほとんどのドライバーが一度ガレージにマシンを戻しセットアップの変更を行なった。セッション後半にはソフトタイヤを投入するドライバーが目立った。コース外にタイヤを落とすと依然として砂埃が舞うような状況で、アタックを開始した。F1の予想では予選タイムは1分22秒5辺りになるとされていたが、フェルスタッペンはFP1からソフトタイヤで1分23秒台をマーク。この後のセッションではさらにタイムは更新されていくことだろう。
セッション最終盤に各車はタイヤを履き替え、走行を再開。残り1分というところでミック・シューマッハー(ハース)がターン7で大きくコースオフを喫したものの、他に大きなトラブルもなく60分のセッションが終了した。
トップタイムはフェルスタッペンの1分23秒723。2番手にはフェルスタッペンから0.437秒落ちでピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)並び、ホンダPU勢がワンツーとなった。
3番手と4番手にはメルセデス勢。ハミルトンには終盤でマシントラブルが発生したようだったが、ガレージで修復を行ないほどなく走行を再開していた。
その後ろ5番手には角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が並んだ。角田としては、これまでのサーキットとは異なりほとんどのドライバーもこのサーキット初体験。その点での条件はイーブンだ。路面状況の改善が進んだセッション残り10分というタイミングでガスリーがタイム計測を行なったため、中盤でタイムを出した角田はそこから0.5秒落ちの1分24秒648となったが、タイムシート上位に顔を出すなどレース週末の始めから良い蹴り出しを見せた。
6番手と7番手にはコンストラクターズランキング3位獲得を狙うフェラーリ勢。フェルスタッペンのチームメイトであるペレスが8番手に並んだ。
この後行なわれるフリー走行2回目は、現地時間17時からとコンディションは大きく変わる。その中でどのドライバーが速さを見せるのかは注目だ。
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