F1バーレーンテスト3日目:唯一の31秒台! レッドブルのフェルスタッペンがトップ。角田裕毅は6番手
F1のバーレーンテスト3日目が行なわれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイム。アルファタウリの角田裕毅は6番手だった。
写真:: Carl Bingham / Motorsport Images
F1バーレーンテスト3日目にトップタイムを記録し、テストを総合首位で終えたのはレッドブルのマックス・フェルスタッペンだった。
先月のバルセロナテストに続き行なわれたバーレーンでのプレシーズンテストも最終日を迎えた。来週に迫った開幕戦バーレーンGPを前に、マシンのデータ収集や各種パーツの評価を行なう最後の機会となった。
ナイトレースとなる開幕戦のコンディションに合わせ、午後のセッション最終盤にパフォーマンスランを行なうドライバーが多く見受けられた。
午後のセッションからマシンに乗ったフェルスタッペンは、残り20分というところでC5タイヤを使い、1分31秒973をマーク。さらにその後の走行で、自らのトップタイムを上回り1分31秒720を叩き出した。2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)がC4で出したタイムを0.442秒上回り、ひとり1分31秒台でテストを終えた。フェルスタッペンのタイムが、3日間通しての最速タイムとなる。
フェルスタッペンはC2でのロングランでも好タイムを連発。3日目に更に”過激さ”が増したサイドポンツーンを持ち込んできたレッドブルのRB18は高いポテンシャルを秘めていそうだ。ただ、最終コーナーでリヤを滑らせてスピンを喫するシーンもあった。
3番手には、フェルスタッペンから0.978秒遅れでフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がつけた。1日を通してマシンに乗ったアロンソが、この日最多周回となる122周を走った。
4番手にはメルセデスのジョージ・ラッセル。マシンがコーナリング時に暴れる仕草を見せ、トップから1.039秒落ちなど、完璧とは言えない様子だ。最終盤にC5タイヤを投入しパフォーマンスランを行なうも、トラフィックに遭い思うようなタイムを出せないでいた。
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は、C3タイヤで4番手タイムの1分31秒985をマークするも、その直後にマシンストップ。テスト2日目の油圧トラブルに続いて、駆動系に問題が発生。アルファロメオはテストを通じて信頼性トラブルに悩まされた。
角田裕毅(アルファタウリ)は最終コーナーで外に大きく膨らむも、1分33秒002をマークし、6番手。午前セッションでトップタイムのセルジオ・ペレス(レッドブル)をひとつ上回った。角田の周回数は57周だった。
8番手には、1分33秒151をマークしたハースのミック・シューマッハー。午後のセッション中盤には最終コーナー出口でリヤを滑らせてハーフスピンを喫し、赤旗の原因とはなったが、テスト段階では好調のようだ。
ハースは2021年シーズンの成績を投げ売ってまで、2022年用マシンに注力してきた。スポンサーやドライバー、輸送など開幕前からひと悶着あったものの、今年こそは輝く必要がある。午前中は信頼性トラブルが発生したが、午後はシューマッハーが57周を走った。
マクラーレンは、ダニエル・リカルドが新型コロナウイルス陽性となったため、ランド・ノリスが3日間全てのセッションを請け負うことに。先日のバルセロナテストとは変わり、ブレーキトラブルに悩まされるなど、課題の残るテストとなった。走行時間が限られたこともあり、ノリスが9番手。1日通しての走行ながらも周回数は90に留まった。
10番手には1分33秒821をマークしたセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)。セッション終盤のタイムアタックには参加せず、淡々と周回を重ねた。ロングランのペースは良く、開幕戦の予選でサプライズを引き起こすかもしれない。
■F1バーレーンテスト3日目総合タイム結果
- マックス・フェルスタッペン(レッドブル):1分31秒720/C5/53周
- シャルル・ルクレール(フェラーリ):1分32秒415/C4/51
- フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ):1分32秒698/C4/122
- ジョージ・ラッセル(メルセデス):1分32秒759/C5/71
- バルテリ・ボッタス(アルファロメオ):1分32秒985/C3/68
- 角田裕毅(アルファタウリ):1分33秒002/C5/57
- セルジオ・ペレス(レッドブル):1分33秒105/C4/43
- ミック・シューマッハー(ハース):1分33秒151/C3/57
- ランド・ノリス(マクラーレン):1分33秒191/C2/90
- セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン):1分33秒821/C4/81
- 周冠宇(アルファロメオ):1分33秒959/C4/82
- ピエール・ガスリー(アルファタウリ):1分34秒865/C4/91
- カルロス・サインツJr.(フェラーリ):1分34秒905/C5/68
- アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ):1分35秒171/C3/18
- ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ):1分35秒634/C3/124
- ランス・ストロール(アストンマーチン):1分36秒029/C3/53
- ルイス・ハミルトン(メルセデス):1分36秒217/C5/78
- ケビン・マグヌッセン(ハース):1分38秒616/C2/38
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