ラッセルが初日最速。レースペースではフェルスタッペンやノリスが脅威に? 角田裕毅は7番手|F1オランダGP FP2
F1オランダGPのフリー走行2回目が行なわれ、メルセデスのジョージ・ラッセルが最速タイムをマークして初日を締めくくった。RBの角田裕毅は7番手だった。
George Russell, Mercedes F1 W15
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
ザントフールトで開幕したF1第15戦オランダGP。サマーブレイク明け最初の1戦となる。フリー走行2回目ではメルセデスのジョージ・ラッセルがトップタイムをマークし、RBの角田裕毅は7番手だった。
グランプリ初日となる8月23日(金)の天候は雨のち晴れ。FP1とは異なり、FP2は晴天の中セッションがスタートした。気温は21度とさほど変わらないものの、路面温度は32度へと上昇した。
FP1ではドライ路面での走行機会が限られたこともあり、FP2では1時間のセッション開始と共に多くのドライバーが走行を開始。ハースとRB、ウイリアムズ、アルピーヌは、ミディアムとハードで2台のタイヤを分けたが、他チームは全てミディアムタイヤを使用した。
一方でFP1から依然としてFP2でも風速5.8m/sと風は強く、これが影響しているのかタイヤをロックアップさせたりコースオフしたりするドライバーも珍しくなかった。
セッション開始から17分が経過しようかという頃には、ハースのニコ・ヒュルケンベルグがターン1へ向かうブレーキングでマシンコントロールを失い、アウト側のバリアに衝突。これで赤旗が提示された。
ヒュルケンベルグのクラッシュから、セッションは5分程度の中断を経て再開。各車とも1セット目での走行が終わりに近づいていたことから、ここからはソフトタイヤでの予選想定プログラムへ移行した。
先頭でコースに戻ったレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、まずメルセデスのルイス・ハミルトンがミディアムタイヤで記録していたタイムを塗り替えトップに浮上した。
その後はアタック合戦が繰り広げられ、マクラーレンのランド・ノリスやオスカー・ピアストリ、メルセデスのジョージ・ラッセルが入れ代わり立ち代わりでトップに立った。
なおフェラーリのカルロス・サインツJr.にはギヤボックスのトラブルが発生。ミディアムタイヤで7周を走ったのみで、ソフトタイヤでの走行は実施できず、早々にセッションを終えることとなった。
フェルスタッペンはソフトタイヤでの走行を3周で切り上げると、ユーズドのミディアムタイヤに戻し、レースを見据えたロングランプログラムに移行。他のドライバーもこれに続いた。
セッション後半は入念なロングランが行なわれ、セッションは終了。結局初日最速は、1分10秒702を記録したラッセルだった。
2番手には0.061秒遅れでピアストリ。ハミルトンやノリス、フェルスタッペンというトップ5だった。
首位ラッセルはソフトタイヤでのロングランで1分15秒台のタイムを安定して記録し続けたが、10周目を迎えようかという頃から1分16秒台、1分17秒台と急激にペースを落とした。2番手ピアストリも1分16秒台までペースを落としたが、ラッセルほどの急激なペースダウンはみられない。その一方、同じソフトコンパウンドでロングランを行なったフェルスタッペンやノリスが1分15秒台をキープしていた(もちろん、タイヤ周回数や燃料搭載量は異なるため単純比較はできないが)。
なおフェルスタッペンとノリスのミディアムタイヤでの比較では、ノリスのペースが1分15秒台前半で推移した一方、フェルスタッペンは1分15秒台中盤というペースだった。前半戦で頭角を現したノリスのレースペースは、サマーブレイク後も健在と言えるかもしれない。
このセッションでRBの角田は、トップ5からアストンマーティンのフェルナンド・アロンソを挟んで7番手タイムをマーク。トップのラッセルからは0.672秒落ちだった。
角田はロングランプログラムでハードタイヤを選択。スティント終盤まで1分16秒台を安定して刻んでおり、決勝レースに向けて有望な結果となったと言えそうだ。
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。