フェラーリ、スペインGPで発生したトラブル特定も……ルクレールはベルギーGP苦戦を予想
フェラーリは、スペインGPでシャルル・ルクレールのリタイアにつながった、パワーユニットの電気系トラブルの原因を特定したという。
Charles Leclerc, Ferrari SF1000, is retired to the garage
Steven Tee / Motorsport Images
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1第6戦スペインGPの決勝で、ポイント獲得圏内を走行していたが、最終セクターで縁石を踏んだ瞬間、マシンが突然シャットダウンしスピンを喫してしまった。
ルクレールはレースに復帰するができると考えていなかったため、シートベルトを緩めマシンを降りようとしたが、その後マシンが再始動。ルクレールはピットに戻り、クルーがルクレールのシートベルトを締め直した。
しかし、チームは問題を抱えたままルクレールを走らせるのではなく、リタイアさせることを決めた。その後パワーユニット(PU)の電気系トラブルがあったと明かした。
チームは今週末のベルギーGPを前に、ルクレールのマシンに発生した電気系トラブルの原因を特定したことを明かした。
フェラーリのパワーユニット部門責任者のエンリコ・グアルティエリは、次のように語った。
「シーズン前半、チャンピオンシップがふたつのグループに分かれていることが見えてきた。ひとつは追いつけないように見える3人のドライバーのグループと、もうひとつはコンマ数秒に10台、または残り全てのマシンが含まれているグループだ」
「バルセロナでは、信頼性の欠如により高い代償を払ったが、シャルルのリタイアを引き起こした電子制御ユニットの問題を特定した。しかし我々は予選パフォーマンスを最大化できておらず、レースで困難な状況に陥ってしまっている」
「現在、我々が抱えている問題について認識し、週末に向けた作業に集中する必要がある。主な目的は、ドライバーがSF1000の能力を最大限に引き出せるようにすることだ」
「クルマとPUのパッケージを最適化し、最良の戦略を決め、変化するコンディションに効率的に対応する必要がある」
PUのコントロールエレクトロニクスを交換することになったとしても、ルクレールは今季これまでコントロールエレクトロニクスを1基しか使っていないため、ペナルティを受けることはない。
フェラーリの今季マシンであるSF1000はストレートスピードがライバルたちより劣っており、優勝争いに絡むどころか、中団争いに巻き込まれている。スパ・フランコルシャンがパワーの重要度が高いサーキットであることを考えると、今週末のベルギーGPも厳しい状況が続くだろう。
ルクレールは昨年のベルギーGPでF1初優勝を飾っているが、今年は苦戦を覚悟しているという。
「2019年と同じレベルの競争力はないので、期待という面では厳しいだろう」
「しかしながら、予想できないような天候になった場合、このトラックで何が起こるかを見てきた」
「チームとしては金曜日からクルマを最大限に活用し、できる限りのことをするために懸命に努力する必要がある。フリー走行では、予選や特にレースに向けて最適な戦略を決めるために必要な、全ての情報を収集する必要がある」
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