フォーミュラE第7戦モナコePrix、今年はF1とほぼ同じコースレイアウトに。追加でさらなる変更も

フォーミュラE第7戦モナコePrixでは、今年からF1とほぼ同じコースを使用することになったが、ドライバーたちはシミュレーターでの予習に影響はないと語る。

フォーミュラE第7戦モナコePrix、今年はF1とほぼ同じコースレイアウトに。追加でさらなる変更も

 2014年にフォーミュラEが選手権として始まって以来、モナコでは2年に1度というペースかつ短いコースレイアウトでモナコePrixが開催されてきたが、FIA世界選手権の仲間入りを果たした今年は、初めてF1と同じコースレイアウトを使用することになる。

 先月半ばには、F1との直接的な速度比較を避けるべくコースレイアウトに変更を加えた修正版が公開された。修正版で特筆すべきはターン1、通称サン・デボーテ。1929年に初開催されたF1モナコグランプリのレイアウトを踏襲し、イン側の縁石の位置を変更したことで、よりワイドなラインを取れるようになった。

 しかし、その後FIAとフォーミュラEはこの決定を撤回し、現在のF1のコースレイアウトと同じものを採用することになった。

 撤回は、エネルギー回生とオーバーテイクの機会を増やすために、ハードブレーキングができるコーナーを望んでいたチームやドライバーからの要望によるものだった。

 というのも、シリーズ初の常設サーキットでのレースが行なわれたフォーミュラE第5戦バレンシアePrixでは、レース終盤のセーフティーカー出動でブレーキング時にエネルギー回生を行なう機会が減り、エネルギー切れが続出。完走できたのはわずか9台と、物議を醸す結果となったからだ。

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 さらなる変更点としては、アタックモードのアクティベーションゾーンがターン6のヘアピン外側からターン4のカジノ・スクエアに移され、トンネルから続くターン10のシケイン内側には新たに縁石が追加されている。

 この変更は数日前に行なわれたが、前戦のバレンシアePrixに続きスパ・フランコルシャンで行なわれたFIA世界耐久選手権の開幕戦にも参戦していたメルセデスのストフェル・バンドーンとヴェンチュリのノーマン・ナトーのふたりは、最新のコースレイアウトをシミュレーターで試すことができていると語った。

 「レースが続きシミュレーターでの作業時間が限られる中、コースレイアウトに変更が加えられるというのは、もどかしいのではないか」というmotorsport.comの質問に対し、バンドーンは「月曜日と火曜日にかけてシミュレーターを使えたから、実際かなり良いことだ」と語り、さらにこう続けた。

「今回は、コースのアップデートがかなり遅かったので、イベント前ギリギリにシミュレーターを行なったことが功を奏した」

「シミュレーターと比較して、実際のコースとの唯一の変更点は、ターン10からターン11にかけての縁石の位置だが、これは小さな変更だと思う。最終的にはシミュレーターでの作業は有意義だったと言える」

 またナトーも、バンドーンの意見に同調して次のようにコメントした。

「月曜日と火曜日にシミュレーションを行なったので、変更点などは把握していた。だから、それほど問題にはならなかった」

 また、第5戦バレンシアePrixでは2番手でフィニッシュするもペナルティで5位に降格したナトーは、アタックモードのアクティベーションゾーンをカジノ・スクエアに移すという決定に賛成している。

「当初アタックモード(のアクティベーションゾーン)が設置されていたターン6は、僕からするとかなりタイトで難しかった。(変更後は)ターン4のアウト側にアタックモードがあるので、気をつけなければならないこともあるだろうが、それは誰にとっても同じことだ」

「アタックモードは、ここぞというタイミングで入らなければならないので常に厄介で、できるだけタイムロスを少なくするべく無理をしてでもアタックするのか、それともミスをして大きな代償を払うことになるか、適切なバランスを見極める必要がある。だから、明日のフリー走行がとても肝心だ」

 アウディのチーム代表であるアラン・マクニッシュは、レイアウトの変更に対し「再適応」しなければならない可能性があると語った。

「これまでのシミュレーションやシミュレーターで行なってきたことを、もう一度見直さなければならない」とマクニッシュは言う。

「マシンの基本セットアップはあまり変わらないと思うが、実際のレースではエネルギーの把握が重要になるので、それに合わせて再調整する必要がある」

「我々が迅速に対応しなければならないことのひとつだ。対処するのは現地ではなくドイツにいるスタッフで、彼らには少し夜遅くまで働いてもらうことになりそうだ」

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