【スーパーフォーミュラ】レース界の未来を乗せた2匹の“虎”、富士を翔ける。次世代車両の開発テスト開始。初回は“想定以上”の進捗
スーパーフォーミュラは開幕戦の開催を前に、カーボンニュートラルの実現、エンターテインメント性の向上などを目指した車両開発テストを実施した。
2022年スーパーフォーミュラの開幕を目前に控えた3月6日(水)、開幕戦の舞台である富士スピードウェイで、次世代の燃料やタイヤなどを用いた開発テストがスタートした。
テストは2日間行なわれ、開発ドライバーの塚越広大と石浦宏明が、それぞれ“白虎”、“赤虎”と呼ばれる開発車両のステアリングを握った。今回はカーボンニュートラル実現に向けて、次世代燃料の“カーボンニュートラルフューエル”、サステナブル素材を活用したヨコハマタイヤのテストを実施。さらに「ドライバーの力を最大限引き出せるクルマづくり」として空力テストも行なわれた。
この2日間では予定されたプログラムを全てクリアできたという。石浦も「最初のテストなので、うまくいかないことがたくさん起きて、それを解決していくテストになることを想像していましたが、順調にテストができました。初日から予定になかったロングランができたり、想像よりもスムーズに走れたことにびっくりしています」と話し、塚越も「1回目がスムーズだったので、目標よりももう一歩先に進みたいと思えるくらい、期待の持てるテストだった」と語っており、その充実ぶりを伺わせた。
また、今回テストした燃料やタイヤについても、ドライバーは良い意味で驚きを感じた様子で、ポジティブな感想が聞こえてきた。塚越は次のように語る。
「(タイヤは)思っていたよりもパフォーマンスがあると思いました。ロングランの途中でパフォーマンスが落ちるようなこともなく、安定して走れました」
SF19開発車両
Photo by: Masahide Kamio
「燃料に関しては、従来のガソリンよりは少し乗りにくく、パワーがない感じがしますが、それでもレーシングスピードで走れますし、最高速も(従来の最高速と)かなり近いところまで来ています。正直もっと苦戦すると思っていましたが、この先使っていっていいんじゃないかと思えました」
一方の石浦も、塚越と同じく予想以上のパフォーマンスを感じたようだ。
「タイヤに関しては、コントロールタイヤよりも良いんじゃないかと思う場面もありましたし、普段スーパーGTでやっているタイヤテストと同じような形で進めることができました」
SF19開発車両
Photo by: Masahide Kamio
「燃料については事前に聞いていた話と乗った時のフィーリングが違いました。確かに最初はあまり性能が出ていませんでしたが、これで走ろうと思えば問題なくレースができる感触でしたし、驚かされました。十分トップフォーミュラとして成り立つパワーだと思いますし、うまく合わせ込めば、今までと同じドライバビリティになると思います」
また空力に関しては、ウイングの角度などを調整してダウンフォース量を減らし、追従性にどう変化があるのかの評価テストを行なったという。これは先行するマシンに追従しやすくすることで、コース上でのより激しいバトルを演出するためだ。色々と課題は出たようだが、次回のテストは富士よりも求められるダウンフォース量が多い鈴鹿で行なわれるため、さらなる知見がもたらされそうだ。
さらに鈴鹿では、天然素材を使用したカウルのテストも実施されるという。今後の開発の進捗にも注目だ。
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