SF鈴鹿テストで速さ見せたインパル勢、富士テスト初日は「鈴鹿のようなフィーリングがない」
スーパーフォーミュラ鈴鹿テストで印象的な速さを見せたcarenex TEAM IMPUL勢だが、富士スピードウェイでのテストでは各々満足のいかない点があるようだ。
関口雄飛 Yuhi Sekiguchi(carenex TEAM IMPUL)
Masahide Kamio
3月上旬に鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラ第1回公式合同テストで平川亮が総合トップ、関口雄飛が同4番手のタイムを記録するなど、好調さをアピールしていたcarenex TEAM IMPUL勢。しかし富士スピードウェイで行なわれた第2回公式合同テストの初日では、鈴鹿テストほどの好感触を得られていないようだ。
午前・午後合わせて約4時間行なわれた今回の富士テスト初日では計3回の赤旗が掲示されたが、その内2回が関口のマシンストップに起因するものだった。黒と金に塗られたマシンがピットレーン出口付近に止まり、回収されるシーンが2度繰り返される形となったが、関口はこの時の状況を次のように語った。
「1回目に関しては、ピットから出て行ってピットロードの出口でタイヤを暖めていたら普通にスピンしてしまいました。2回目はマシントラブルで、リヤブレーキだけずっと効いてしまっていて、最後リヤロックして止まったという形です」
「その後チェックして出ていったら、全然スピードを出していないのにAコーナー(コカコーラコーナー)でリヤが急にロックしてしまって、危なかったので一回メンテナンスのために開けて見てもらいました。残り15分くらいでギリギリ間に合ったので1周チェックして、ブレーキのロックは問題ないことが確認できたので、一応ニュータイヤを履いてアタックしました」
ドタバタの午後セッションこそ13番手に終わった関口だが、午前のセッションではスピンがあったにも関わらず、計測最終周で5番手タイムをマークして見せた。鈴鹿テスト同様マシンの純粋なスピードには手応えがあるのかと尋ねると、少々意外な答えが返ってきた。
「今回は調子悪いです。鈴鹿は調子良かったですけどね」
「鈴鹿のようなフィーリングは全くありませんでした。明日改善できればいいなと思います」
一方チームメイトの平川は、この日のテストで1分21秒台にタイムをのせた3人のドライバーのひとりであり、トヨタ/TRDエンジン勢では最上位となる総合3番手タイムをマークした。しかしながら彼は、全員がオーバーテイクシステムを使えない状況下で行なわれた午後のセッションでトップの大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)にコンマ5秒近い差を付けられたこともあり、あまり満足できるセッションとは感じていないようだ。
「大湯選手との差はかなり大きかったので、あまり満足していません」と平川。
「ニュータイヤを履いたアタックの時、セクター3で渋滞に引っかかったのでコンマ2、3秒はロスしたかもしれません。しかしそれがなくても彼よりは遅かったでしょう。もっと改善が必要です」
「また、トヨタはエンジンパフォーマンスという面で(昨年と)同じ状況にあります。僕たちは(ダウンフォース量の)少ないウイングを使っていましたが、僕たちよりダウンフォースをつけているホンダ勢よりも遅かったです。厳しいシーズンが待ち受けているかもしれません」
TEAM IMPULの星野一義監督は、今回のテストの感触について尋ねられると「ちょっと機嫌が悪いね」と一言。エンジンパフォーマンスに関する質問には「ノーコメント」と苦笑いを浮かべたが、フィーリングの改善で少しでも差を縮められればと語った。
「コンマ5秒くらい差があるけど、ここ(富士)ではコンマ3秒違ったら勝負にならないからね。このサーキットはコーナーが少ないから」
「それ(フィーリングの改善)でコンマ2、3秒詰めたいけどね」
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